山岸章(読み)やまぎしあきら

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「山岸章」の意味・わかりやすい解説

山岸章
やまぎしあきら

[生]1929.7.18. 大阪,大阪
[没]2016.4.10.
労働運動家。日本労働組合総連合会連合)初代会長。1948年金沢逓信講習所を卒業し,郵便局員となる。全逓信労働組合全逓)に加入し,民主化同盟系全逓の活動家として頭角を現す。1949年の全逓富山地区本部執行委員を皮切り組合専従者となり,1950年の全国電気通信労働組合(全電通。→公共企業体等労働組合協議会結成と同時にその富山県支部書記長就任。その後中央執行委員,書記長を歴任し,1982年に第8代委員長となる。官公労組と民間労組の統一に取り組み,1989年11月連合の発足に伴い初代会長に就任。1993年に 3選を果たし,1994年10月辞任。政界にも影響力をもち,日本社会党などリベラル勢力の結集尽力,1993年8月に発足した細川連立内閣の仕掛人の一人ともいわれた。(→労働運動

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山岸章」の解説

山岸章 やまぎし-あきら

1929- 昭和後期-平成時代の労働運動家。
昭和4年7月18日生まれ。全電通富山支部書記長,全電通書記長などをへて昭和57年委員長。62年全日本民間労働組合連合会(連合)副会長。官民労組の統一につとめ,平成元年日本労働組合総連合会(新連合)の初代会長となる。「反自民,非共産」を旗印政界再編を推進した。大阪出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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