山崎方代(読み)ヤマザキ ホウダイ

20世紀日本人名事典 「山崎方代」の解説

山崎 方代
ヤマザキ ホウダイ

昭和期の歌人



生年
大正3(1914)年11月1日

没年
昭和60(1985)年8月19日

出生地
山梨県右左口村(現・中道町)

学歴〔年〕
右左口尋常高小〔昭和4年〕卒

主な受賞名〔年〕
角川短歌愛読者賞(第1回)〔昭和50年〕「めし」

経歴
農林業に従事。16歳の頃、歌を始め「水甕」「一路」に在籍したが応召中断。戦闘で右眼失明左眼微視となる。戦後工人」「泥の会」「寒暑」「うた」に参加。歌集に「方代」「右左口(うばぐち)」「こおろぎ」「迦葉」がある。生涯独身で、放浪の歌人といわれたが、昭和47年知人の中国料理店主に招かれ、鎌倉転居晩年までの13年間方代艸庵で暮らした。鎌倉ではファンも多く、独特の存在だった。没後、山崎方代を語り継ぐ会が結成され、雑誌「方代研究」が発行されている。平成13年写真集「方代さん」が出版される。「山崎方代全歌集」(不識書院)、随筆集「青じその花」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山崎方代」の解説

山崎方代 やまざき-ほうだい

1914-1985 昭和時代の歌人。
大正3年11月1日生まれ。「一路」などをへて,戦後「泥の会」結成に参加する。戦傷で右眼失明。定職をもたず放浪生活をおくり,晩年は鎌倉に居住日常の言葉で人生ふるさとをうたった。昭和60年8月19日死去。70歳。山梨県出身。歌集に「方代」「こおろぎ」など。
格言など】ある朝の出来事でしたこおろぎがわが欠け茶碗とびこえゆけり(「こおろぎ」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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