山東半島(読み)サントウハントウ

百科事典マイペディアの解説

山東半島【さんとうはんとう】

中国,黄海北部に突出する半島で,黄海・渤海(ぼつかい)を分け,山東省の東半部を形成する。もとは島であったが黄河や淮河(わいが)の沖積によって大陸と接続した。ゆるやかな丘陵地帯をなし,古来中国本土と東北・朝鮮・日本との海外交通の要地となった。19世紀末以来英国,ドイツ,日本の権益争いで多くの国際紛争をひき起こした。沿岸には烟台青島(チンタオ)・威海等の良港,島嶼(とうしよ)が多く,漁業,交易の基地となっている。
→関連項目【い】坊膠州湾廟島群島渤海竜口遼東半島

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世界大百科事典 第2版の解説

さんとうはんとう【山東半島 Shān dōng bàn dǎo】

中国,華北平原より,東北東に黄海へ突出する半島。膠東(こうとう)半島ともいう。対岸にも遼東半島が突出し,渤海海峡を形成して,黄海より渤海を区画する。構造的には遼東半島を形成する北東~南西走向の山地と連続し,海峡では廟島群島となる。基部の萊州湾・膠州湾の間で幅約140km,先端の成山角まで約300km。基部は沖積平野となり,両湾は膠萊河と運河で結ばれるが,半島の大部分は,最高800~900mの,大沢山,昆山などの丘陵地をなす。

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大辞林 第三版の解説

さんとうはんとう【山東半島】

中国、山東省の黄海北部に突き出た半島。遼東半島に対する。青島・煙台・威海などの良港がある。シャントン半島。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

山東半島
さんとうはんとう / シャントンパンタオ

中国、山東省東部の半島。北の莱州(らいしゅう/ライチョウ)湾と南の膠州(こうしゅう/チヤオチョウ)湾とを結ぶ膠莱河河谷より北東に延びる。北東の遼東(りょうとう/リヤオトン)半島とともに北の渤海(ぼっかい/ポーハイ)と南の黄海(こうかい/ホワンハイ)とを分ける。最高点は青島(チンタオ)東方の(ろう)山(1130メートル)で、煙台(えんだい/イエンタイ)南東の崑(こんゆ)山(923メートル)、莱陽(らいよう/ライヤン)北方の艾(がい)山(818メートル)を除けば、標高ほぼ500メートル以下の起伏の緩やかな花崗岩(かこうがん)質の丘陵が続く。丘陵の間には狭い山間盆地がみられる。海岸線は複雑で、溺れ谷(おぼれだに)や湾が多い。そのため、青島、煙台などの良港や漁港が発達している。半島の北側は冬には季節風の影響を受け、低温にみまわれることが多いが、南側は温暖で、山などは保養地とされる。全体に華北地区では比較的湿潤な気候を示す。小麦、トウモロコシを主体にした一年二作制が可能で、ナシ、リンゴなどの果樹やラッカセイ、ハクサイを栽培、柞蚕(さくさん)の繭は特産である。膠州湾岸をはじめ沿岸部では製塩場も発達する。[駒井正一]

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精選版 日本国語大辞典の解説

さんとう‐はんとう ‥ハンタウ【山東半島】

中国東岸、黄海に突き出した半島。遼東半島とともに渤海(ぼっかい)湾をかこむ。海岸線は出入が多く、煙台・威海・青島など天然の良港がある。春秋戦国時代の斉・魯の地。

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