岩株(読み)がんしゅ

岩石学辞典「岩株」の解説

岩株

boss: stockと同様で,水平断面が円に近い形の貫入岩体[Hatch : 1888].フランス語のboseはこぶ,円丘のこと.
stock: 小規模な底なしの貫入岩体で,おおよそ円筒形で相対的には大きな貫入岩体であるが,底盤よりも小さいものをいう.底盤から枝分れしたもの,底盤の頂上部が頭を出しているものなど不規則な形が多い.側壁は急傾斜で岩体は下に向って広がっている[片山ほか : 1970].デイリイは200km2以下の露出する小規模の底盤体に限った[渡辺編 : 1935].名称はドイツ語の床または家屋階層の意味のStockwerkからきており,サクソン地方の錫山で使われた語で,錫石(cassiterite)に鉱染された火成岩体を水平に採掘し,建物の階層に似ていることに由来する.

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精選版 日本国語大辞典「岩株」の解説

がん‐しゅ【岩株】

〘名〙 貫入岩体の形態の一つ。地下の火成岩体の一部が地表に露出したもので、底盤頂上の凸出部に当たり、頂上平面積一〇〇平方キロメートル以下のものについていう。〔英和和英地学字彙(1914)〕

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デジタル大辞泉「岩株」の解説

がん‐しゅ【岩株】

地下の火成岩体の一部が地表に露出したもの。露出している面積が100平方キロメートル以下のものをいう。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「岩株」の解説

岩株
がんしゅ
stock

火成岩の産状の一つで,底盤より小規模の深成岩体。露出面積 100km2以下のもの。

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世界大百科事典 第2版「岩株」の解説

がんしゅ【岩株 stock】

火成岩の産状の一つ。深成岩や浅成貫入岩はさまざまな形で地表に露出するが,その露出規模が小さいものが岩株,大きいものがバソリスと呼ばれる。北米大陸では40平方マイル(約100km2)以下に対して用いられるが,日本ではさらに小規模な岩体に用いられることが多い。岩株はおもに同一系列のマグマが固結したものであるが,一部には2系列のマグマからなる複合体から構成されることもある。【石原 舜三】

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