岩藤(読み)イワフジ

デジタル大辞泉 「岩藤」の意味・読み・例文・類語

いわふじ【岩藤】[人名]

浄瑠璃加賀見山旧錦絵かがみやまこきょうのにしきえ」に登場する敵役女性
文楽人形かしらの一。など高位の敵役の中年女性に用いる。

いわ‐ふじ〔いはふぢ〕【岩藤】

ニワフジ別名

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精選版 日本国語大辞典 「岩藤」の意味・読み・例文・類語

いわ‐ふじいはふぢ【岩藤】

  1. [ 1 ]
    1. 植物にわふじ(庭藤)」の別名。《 季語・夏 》
      1. [初出の実例]「くたに 岩藤也。苦胆といふ草ありと云々同物歟」(出典:河海抄(1362頃)九)
    2. ( [ 二 ]に用いたことから ) 文楽人形の頭の名。中年の位のある女の悪役に用いる。八汐(やしお)
  2. [ 2 ] 浄瑠璃「加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)」中の人物。足利家の局(つぼね)で、叔父足利大膳とはかって主家横領を企てたが、中老尾上に知られてこれを自害させ、のち、尾上の召使いお初に殺される。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岩藤」の解説

岩藤 いわふじ

浄瑠璃(じょうるり),歌舞伎に登場する局(つぼね)。
主家横領に加担し,邪魔になる中老尾上(おのえ)をはずかしめて自害させるが,尾上の下女お初に討たれる。石見(いわみ)(島根県)浜田藩江戸屋敷での事件に,加賀金沢藩のお家騒動の筋をくわえて脚色した浄瑠璃「加々見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)」(容楊黛(よう-ようたい)作)が最初。のち「鏡(加賀見)山物」とよばれる一系統をうんだ。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「岩藤」の解説

岩藤
(通称)
いわふじ

歌舞伎・浄瑠璃の外題
元の外題
鏡山再盛花硯曳
初演
安政2.3(江戸・市村座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「岩藤」の解説

岩藤 (イワフジ)

植物。マメ科の落葉小低木,園芸植物。ニワフジの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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