嵯峨流(読み)サガリュウ

デジタル大辞泉 「嵯峨流」の意味・読み・例文・類語

さが‐りゅう〔‐リウ〕【××峨流】

築庭の一派夢窓疎石が祖とされ、天竜寺の庭を範とする。
浄土宗の一派。西山派に属し、浄金剛院じょうこんごういん開山、道観を祖とする。現在は途絶
和様書道流派の一。京都嵯峨の人、角倉素庵すみのくらそあん本阿弥光悦ほんあみこうえつ書風を継いで始めたもの。角倉流。与一流。
生け花の流派の一。開祖嵯峨天皇と伝え、京都嵯峨の大覚寺本拠とする。

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精選版 日本国語大辞典 「嵯峨流」の意味・読み・例文・類語

さが‐りゅう‥リウ【嵯峨流】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夢窓国師の作風から出た造園の流派。四条流に対するものと称し、夢窓流ともいう。これに関しては「嵯峨流庭古法秘伝之書」その他があるが、室町時代以降の庭園技法を記したもので、とくに独立した流派をなしていたかは疑問。〔随筆・嬉遊笑覧(1830)〕
  3. 浄土宗西山派四流の一つ。道観証慧を祖とする。後嵯峨天皇の本願により、京都嵯峨の小倉山のふもとに浄金院を建立し、開山となったもの。
    1. [初出の実例]「さが流の大念仏や蔦紅葉」(出典:俳諧・八番日記‐文政二年(1819)七月)
  4. 書道の流派の一つ。本阿彌光悦の門人角倉素庵が創始したもの。角倉流。与市流。
  5. 華道の流派の一つ。開祖は嵯峨天皇と伝え、京都嵯峨大覚寺を本拠とする。

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