座金(読み)ざがね(英語表記)washer

翻訳|washer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

座金
ざがね
washer

ボルト,ナット,小ねじなどを締めつけるとき,これらと締めつけられる物体との間に入れる部品。接触面積がふえ,ボルトやナットの回転もよくなるので,締めつけ効果が上がる。また,これにばね作用をもたせたり,爪部分を設ければねじのゆるみ止めとしても有効に使用できる。おもなものに次の種類がある。 (1) 平座金 中央部に穴のある平板状の座金で,最も広く用いられる。 (2) ばね座金 角線材をコイル状に巻き,1巻きずつ切落した形をしている。ばね作用によって,ねじのゆるみ止め効果が高まる。 (3) 歯つき座金 座金の内外周に歯をつけ,これをねじってばねとしたもの。物体を傷つけやすいがゆるみ止め効果は (2) より大きい。 (4) 皿ばね座金 皿形をしたばね座金。大きな締めつけ力に耐える。

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デジタル大辞泉の解説

ざ‐がね【座金】

ボルトを締めるとき、ナットの下に挟む薄い金属板。ゆるみ止めや材料表面の保護のために用いる。ワッシャー。
(びょう)を打つ際に鋲頭を受ける金物。花形にして装飾とし、長押(なげし)などに打つときに使う。座金物(ざがなもの)。

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百科事典マイペディアの解説

座金【ざがね】

ワッシャーwasherとも。ボルト頭またはナットの下に敷く環。接触面のなじみをよくし,ねじのゆるみ止めに役立つ。鋼・黄銅板を打ち抜いてつくる。平座金,ばね座金のほか舌付座金,歯付座金などもある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ざがね【座金 washer】

ワッシャーともいう。ボルト,ナットで品物を締めつけるときに,ボルトの頭部の下面,あるいはナットの下面にはさむ部品。ボルトやナットを用いて物と物を締結する場合,締めつけていくに従って接触面の摩擦が大きくなり,とくに品物の表面が滑らかでない場合などは,締めつけが十分に行えない。このような場合,座金を用いればボルトやナットの回転が滑らかとなり,十分に締めつけることが可能となる。座金の使用目的としてはナットのゆるみ止めも重要であり,また締めつけられる物が材質的に高い圧力に耐えられない場合,締めつけ圧力を緩和する目的でも多用される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

座金
ざがね

ボルトとナットで物を締め付ける場合、ボルト穴が大きすぎるときとか締め付ける面が平らでないときに、ボルトやナットの座面に入れる板。ワッシャーwasherともいう。通常、ボルト、ナットと同じ金属材質でできている。ボルト、ナットで直接締め付けると、表面に傷がつくことがあり、それを防ぐために座金を入れることもある。また木材のように材質が軟らかいときには、ナットが食い込んでしまうので、これを防ぐためにナットの下に座金を入れて締め付ける。ボルト、ナットで締め付けたあと、振動などでナットが緩まないように、座金の一端を折り曲げてナットが回らないようにする舌付き座金、座金にばね作用をさせて緩み止めにするばね座金というものもある。[中山秀太郎]

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精選版 日本国語大辞典の解説

ざ‐がね【座金】

〘名〙
② ボルトをしめるとき、ナットの下に入れる薄い金属板。ワッシャー。
③ 台座となる金具。
※陰獣(1928)〈江戸川乱歩〉八「手袋の飾釦がとれてしまって、ホックの坐金(ザガネ)丈けしか残ってゐないのは」

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