精選版 日本国語大辞典 「市川右団次」の意味・読み・例文・類語
いちかわ‐うだんじ【市川右団次】
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…一向一揆最後の抗争と顕如上人の事跡を扱い,浄土真宗の信者を観客として吸収する興行政策から,しばしば興行物として上場,成功をみた。ことに1880年10月大阪角座での《御文章石山軍記》(勝諺蔵作)は,顕如上人三百年忌を記念しての上演で,真宗信者でもあった主演の初世市川右団次(斎入)の当り芸となり,83年9月には東京春木座で再演し,東西本願寺の講中が団体観劇し,〈軍略見事に当り予想以上の景気〉(《続々歌舞伎年代記》)となった。配役は顕如・楠正具・鈴木孫市=右団次,鈴木飛驒守・柴田勝家=実川八百蔵,織田信長・孫市母紀の路=市川鰕十郎など。…
※「市川右団次」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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