市野川村(読み)いちのかわむら

日本歴史地名大系 「市野川村」の解説

市野川村
いちのかわむら

[現在地名]大多喜町市川いちかわ

中野なかの村の北西西畑にしはた川の上流域に位置する。元禄郷帳などには中野村枝郷とある。寛永一〇年(一六三三)の西之畠村々高割帳(君塚家文書)に市ノ川とみえ、高三七石余。元禄郷帳では高三九石余。領主変遷笛倉ふえぐら村に同じと思われる。明和六年(一七六九)の西畑二四ヵ村田畑名寄帳(野口家文書)では田二町九反余・畑五町余(うち茶畑一町八反余)


市野川村
いちのかわむら

[現在地名]麻績村市野川

江戸時代の松本藩領麻績組の村で、麻績町村の北、ひじり山の東麓南斜面にあり、麻績町村から北のさる馬場ばんば峠へ至る道筋の中間に位置する。古代麻績駅の北にあり、市河文書に建武三年(一三三六)十日市場の戦」とあることに関連する地名であろう。


市野川村
いちのがわむら

[現在地名]勝浦市市野川

市野郷いちのごう村の南東に位置し、夷隅いすみ川の支流市野川が流れる。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳に市之川村とみえ、高七二石。正保国絵図でも同高。寛文四年(一六六四)の阿部正春領知目録(寛文朱印留)には市川村とみえ、武蔵岩槻藩領。元禄郷帳に市野川村とあり、高七五石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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