夷隅(読み)イスミ

デジタル大辞泉 「夷隅」の意味・読み・例文・類語

いすみ

千葉県南東部、房総半島東岸にある市。大原駅外房線といすみ鉄道が接続する。イセエビ漁が盛ん。平成17年(2005)12月夷隅いすみ町・大原町岬町が合併して成立。人口4.1万(2010)。

いすみ【夷隅】

千葉県南東部、いすみ市西部を占める地域の名。房総丘陵の東に位置する。夷隅郡大多喜町・御宿町と、いすみ市内の旧夷隅町にあたる地域。

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精選版 日本国語大辞典 「夷隅」の意味・読み・例文・類語

いすみ【夷隅】

  1. 千葉県南東部の郡。房総丘陵の南東部、夷隅川流域を占める。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「夷隅」の意味・わかりやすい解説

夷隅
いすみ

千葉県南東部、夷隅郡にあった旧町名(夷隅町(まち))。現在はいすみ市の西部を占める地域。房総(ぼうそう)丘陵北東に位置する。1954年(昭和29)国吉(くによし)町、中川村、千町(ちまち)村が合併して夷隅町が成立。2005年(平成17)、夷隅郡大原町(おおはらまち)、岬町(みさきまち)と合併して市制施行、いすみ市となる。夷隅は『古事記』の伊自牟(いじむ)国、『日本書紀』『国造本紀(こくぞうほんぎ)』の伊甚(いじむ)国からの転訛(てんか)といわれる。旧町域を東西にいすみ鉄道が通じ、併行して国道465号が走る。中世の守護土岐(とき)氏の築城になる万喜城(まんぎじょう)は徳川の家臣本多氏に攻められて落城した。1609年(慶長14)国吉原の新田開発が進められたが、その後、本多氏の移封によってこの地は旗本知行地(ちぎょうち)となった。中心集落の国吉は、近世に六斎市(ろくさいいち)の市場町として栄え、現在もその機能を保持している。夷隅川中流の平地では米作に加えて酪農も盛んになってきた。

[山村順次]

『森輝著『夷隅風土記』(1977・千葉県文化財保護協会)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「夷隅」の意味・わかりやすい解説

夷隅
いすみ

千葉県南東部,いすみ市西部の旧町域。夷隅川の中流域にある。 1954年国吉町と中川村,千町村 (ちまちむら) が合体して成立。 2005年大原町,町と合体して,いすみ市となる。中心地区の国吉は江戸時代には六斎市が立ち,夷隅川流域の商業中心地として栄えた。東流する夷隅川の沿岸には,盆地状の肥沃沖積低地開け,米,ムギや野菜の生産が多く,酪農,畜産,果樹栽培も行なわれる。

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百科事典マイペディア 「夷隅」の意味・わかりやすい解説

夷隅[町]【いすみ】

千葉県南部,夷隅郡の旧町。夷隅川中流域にあり,沿岸に平地が開ける。中心の国吉は近世以来の市場町。米作中心の農業を営み,工業では,天然ガスを利用した化学工業などが進出している。いすみ鉄道が通じる。2005年12月,夷隅郡大原町,町と合併し市制,いすみ市となる。44.23km2。7982人(2003)。

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改訂新版 世界大百科事典 「夷隅」の意味・わかりやすい解説

夷隅 (いすみ)

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