帯広神社(読み)おびひろじんじや

日本歴史地名大系 「帯広神社」の解説

帯広神社
おびひろじんじや

[現在地名]帯広市東三条南

帯広川南岸、東三条南ひがしさんじようみなみ北端にある。祭神大国魂神・大那牟遅神・少彦名神。旧県社。「田辺孝三日記」には明治二七年(一八九四)九月二三日、「帯広村同村神社創立ニ付競馬アリ」、また「渡辺勝日記」同日条に「当村初祭礼、競馬アリ、牧場農場ヨリ見物ニ来ル」とあり、これが当社の創始とされる。しかし白浜忠吉の「とく草の思い出」によれば、現東八条南ひがしはちじようみなみの六丁目にあったカシワ巨木に「天照大神」の紙片をはり付けて神殿に見立て、周囲で競馬や相撲をやったにすぎない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「帯広神社」の意味・わかりやすい解説

帯広神社
おびひろじんじゃ

北海道帯広市東三条南に鎮座。祭神は大国魂神(おおくにたまのかみ)、大那牟遅神(おおなむちのかみ)、少彦名神(すくなひこなのかみ)。1885年(明治18)移民組織の晩成社(ばんせいしゃ)が祭礼を営み、90年神祠(しんし)を建てたのがおこりで、1910年(明治43)9月24日に創立された。北海道神宮札幌(さっぽろ)神社)から勧請(かんじょう)され、この地方開拓の守護神と仰がれた。18年(大正7)に郷社に定められ、30年(昭和5)には県社に昇格した。例祭は鎮座記念日の9月24日。

[飯尾直樹]

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