出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
札幌市中央区宮ヶ丘にあり,明治天皇と大国魂,大那牟遅(大己貴)(おおなむち),少彦名の三神とをまつる神社。明治政府は蝦夷地の呼称を北海道と改めて開拓使を置いた1869年(明治2),開拓の神として大国魂以下の三神をまつる神社の創建を決めた。71年,現在の地に遷座,札幌神社の称号を受け,翌年官幣小社に列し,例祭日を6月15日と定めた。その後開拓が進み北方が重視されるようになるなかで,93年官幣中社,99年には官幣大社に列せられ,開拓の守護神は北海道全土の総鎮守となり,例祭は札幌市民の間で生活を画する最も大きな行事となった。さらに北海道百年が近づいた1964年,明治天皇を祭神に加えて称号も北海道神宮と改めた。
執筆者:大隅 和雄
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札幌市中央区宮ヶ丘に鎮座。大国魂神(おおくにたまのかみ)、大那牟遅神(おおなむちのかみ)、少彦名神(すくなひこなのかみ)、明治天皇の4神を祀る。明治天皇は維新後蝦夷(えぞ)地の開拓を仰せ出され、1869年(明治2)神祇官(じんぎかん)で国土開拓殖産興業の3神の神霊鎮祭の儀が執行されて、札幌に開拓使長官が派遣され、1871年現在の円山(まるやま)の地に国幣小社札幌神社として創建された。1899年官幣大社に昇格。1964年(昭和39)には明治天皇を増祀(ぞうし)、北海道神宮と改称した。境内には間宮林蔵(まみやりんぞう)を祀る開拓神社がある。例祭は6月15日。翌16日にかけて神輿(みこし)渡御、維新勤王隊の行進があり、札幌まつりとよばれてにぎわう。
[飯尾直樹]
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