日本大百科全書(ニッポニカ) 「平舘」の意味・わかりやすい解説
平舘
たいらだて
青森県北西部、東津軽郡にあった旧村名(平舘村(むら))。現在は今別(いまべつ)町をはさんで東西に分かれる外ヶ浜(そとがはま)町の北東部を占める地域。2005年(平成17)、東津軽郡蟹田(かにた)町、三厩(みんまや)村と合併して、外ヶ浜町となった。旧村域は津軽半島北東端にあたり、海岸沿いを国道280号が走る。95%が山地で、耕地は少ない。わずかにホタテ養殖が行われているにすぎず、出稼ぎが多い。平舘海峡に面した明神崎の平舘灯台の南に、1849年(嘉永2)に弘前藩(ひろさきはん)が北辺警備のため設置した砲台跡(台場跡)が残っている。海岸一帯は津軽国定公園域である。
[横山 弘]