日本歴史地名大系 「広瀬古墳群」の解説 広瀬古墳群ひろせこふんぐん 群馬県:前橋市朝倉村広瀬古墳群前橋市の東南部、文京(ぶんきよう)町・朝倉(あさくら)町・広瀬町・山王(さんのう)町一帯に広がる大古墳群。利根川の旧流路とされる広瀬川右岸に沿い、六キロ以上にわたり帯状に分布する。かつて一四七基の古墳が数えられたが、近年の市街地化に伴い、当古墳群とちょうど重なるように朝倉団地・広瀬団地などの大造成が進み、大半は発掘調査を経ずに消滅した。現在は(天川)二子山(ふたごやま)・不二山(ふじやま)・八幡山(はちまんやま)の各古墳、山王金冠(さんのうきんかん)塚などがわずかに残存する。 広瀬古墳群ひろせこふんぐん 福井県:大飯郡高浜町山中村広瀬古墳群[現在地名]高浜町山中山中(やまなか)集落の東北、広瀬山の麓に内浦(うちうら)湾に面して四基の横穴式石室が分布する。いずれも天井石を露出しているが、おそらく円墳と思われる。一基は大正七年(一九一八)に石材採集を目的として発掘され、横瓶・提瓶・直刀・管玉・銀環などの出土があったが(「福井県史蹟勝地調査報告」一)、遺物は現存しない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報