日本大百科全書(ニッポニカ) 「広神」の意味・わかりやすい解説
広神
ひろかみ
新潟県中部、北魚沼郡(きたうおぬまぐん)にあった旧村名(広神村(むら))。現在は魚沼市の北西部を占める一地区。2004年(平成16)堀之内(ほりのうち)町、小出(こいで)町、湯之谷(ゆのたに)村、守門(すもん)村、入広瀬(いりひろせ)村と合併、魚沼市となる。旧村域は、破間川(あぶるまがわ)中流段丘面に広がり、中央をJR只見線(ただみせん)と国道252号、291号、352号が通じ、小出(こいで)からバスの便もある。古くは広瀬郷とよばれ、穀桑(こくそう)型季節労働の農村であった。現在も農業が基幹産業で、魚沼産コシヒカリの産地として知られる。1980年ごろより農業構造改善事業に力が注がれ、肉牛、養豚、養鶏などの畜産農が盛んとなったが、海外からの肉の輸入増加に伴い生産量は減少している。日本有数の豪雪地帯で、付近にスキー場がある。
[山崎久雄]
『『広神村史』全3巻(1980・広神村)』