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建盞 ケンサン

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デジタル大辞泉の解説

けん‐さん【建×盞】

中国福建省にあった建窯で、宋・元代に作られた天目茶碗(てんもくぢゃわん)。曜変(ようへん)天目油滴(ゆてき)天目などが有名。また、天目茶碗の総称。

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大辞林 第三版の解説

けんさん【建盞】

中国宋代、福建省建陽県にあった建窯で焼かれた茶碗。南宋時代に最も盛んだった。また、天目茶碗の総称。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

建盞
けんさん

天目茶碗」のページをご覧ください。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

建盞
けんさん

中国の建窯(けんよう)(福建省建陽県水吉鎮)で焼かれた茶碗(ちゃわん)。盞は小さい茶碗の意。建窯の茶碗は北宋(ほくそう)時代すでに天下一の茶碗として名高く、建盞の名でよばれていた。日本に請来され始めた鎌倉時代後期の13世紀末には、すでに建盞の名称が使われ始めたらしい。なお日本では古くは南北朝時代の初め建武(けんむ)2年(1335)の史料に天目(てんもく)の名が初見される。この天目は中国製の茶碗で、浙江(せっこう)省に渡った禅僧が天目山の禅寺で広く用いられていた建盞形式の茶碗を持ち帰り、天目と称することになったようである。その後、室町時代には建盞と天目は明らかに区別され、建盞は建窯産の正統の茶碗をさす用語であったと思われる。室町時代、第8代将軍足利義政(あしかがよしまさ)の同朋衆(どうぼうしゅう)を勤めた相阿弥(そうあみ)の手で完成されたといわれる『君台観左右帳記(くんだいかんそうちょうき)』にいう建盞とは、曜変(ようへん)、油滴(ゆてき)、建盞の3種類をさすといってよい。曜変と油滴は建盞のなかでも特別の器で、いずれも建窯独特の黒色の陶胎をもつ。曜変は見込みの内外の黒釉地に大小の斑文(はんもん)があり、その斑(まだら)の周囲に青銀色の隈(くま)取りが表れたもの。油滴は細かい金白色の斑文がびっしりと内外に浮き出す。建盞は一般に禾目(のぎめ)天目ともよばれるように、黒釉地に兎(うさぎ)の毛のような柔らかい銀褐色の細かい筋目が表れているのが特色である。およそ南宋から元(げん)にかけて、13世紀から14世紀が建窯の最盛期であったと推測される。[矢部良明]

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世界大百科事典内の建盞の言及

【建窯】より

…窯址は1935年ミシガン大学のプラマーJ.M.Plumerが初めて調査し,戦後は中国の研究者による調査が再三行われている。大小の天目茶碗建盞(けんさん)を焼造した窯で,いくつかの丘が破片や匣鉢(さや)で覆われているという。建盞は北宋の士大夫階級に愛用され,なかでも兎毫盞(とごうさん)は当時の詩編にも詠われている。…

【天目】より

…晋時代(3~5世紀)の越州窯では漆黒の黒釉がかなり用いられ,唐代(7~9世紀)には華北でも行われ,宋代(10~13世紀)には華北・華南の各地に天目を焼く多くの窯が興された。福建省建窯の建盞(けんさん)はその代表的なもので,日本で珍重される油滴天目,曜変天目,禾目(のぎめ)天目などを焼き,江西省の吉州窯では,黒釉とわら灰釉を二重がけした玳皮盞(たいひさん)や木の葉を釉化して焼きつけた木葉天目などが作られている。また華北一帯の磁州窯系の窯では,広く河南天目と呼ぶ黒釉のかかった碗,盤,瓶,壺などが作られ,河北省の定窯では黒定,紅定と呼ぶ天目釉のかかった碗,瓶,壺などが焼造された。…

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