弁慶号(読み)べんけいごう

日本大百科全書(ニッポニカ)「弁慶号」の解説

弁慶号
べんけいごう

1880年(明治13)にアメリカのH・K・ポーター社から輸入した蒸気機関車義経号(よしつねごう)とともに北海道の最初の鉄道である幌内鉄道(ぽろないてつどう)で走った。

 北海道の鉄道は、開拓使がアメリカから鉄道技術を導入したため、最初の機関車は1C型のテンダー機関車(7100形式)で、そのスタイルは西部劇映画に登場しそうなアメリカ型である。大きな煙突、警鐘、牛よけ、大型のヘッドライトや運転室などにその特徴がある。

 1924年(大正13)に除籍となり、1939年(昭和14)、鉄道博物館(1948年より交通博物館)に保存展示のため、国鉄大宮工場で復原された。以来、交通博物館で保存展示されていたが、交通博物館は老朽化により2006年(平成18)5月に閉館したため、現在は後継施設「鉄道博物館」(2007年10月開館・さいたま市)で展示されている。なお、弁慶号は鉄道記念物に指定されている。

[松澤正二]

『臼井茂信著『機関車の系譜図Ⅰ』(1973・交友社)』

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百科事典マイペディア「弁慶号」の解説

弁慶号【べんけいごう】

1880年(明治13年)北海道最初の幌内鉄道に,義経号などとともに米国から輸入された蒸気機関車。ダイヤモンドスタックと呼ばれる頭の開いた煙突,前面の牛払いのためのカウキャッチャーが特色。鉄道記念物として交通博物館に保存。
→関連項目交通博物館

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