形態音韻論(読み)けいたいおんいんろん

  • けいたいおんいんろん ‥オンヰンロン
  • けいたいおんいんろん〔オンヰンロン〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

音韻論形態論をつなぐレベル。語形替変および派生において,同一の形態素と認めうる諸形式における音韻の交替を研究する分野。そのような交替を示す音素,あるいはその交替を表示する抽象的単位を形態音素という。日本語の活用における/kacu/ (勝つ) ~/katanai/ (勝たない) の/c~t/,/kasita/ (貸した) と/toze="-1">Nda/ (飛んだ) の/t~d/や/kuni/ (国) ~/kuniŋuni/ (国々) の/k~ŋ/ (連濁) ,さらに /'ame/ (雨) ~/ ' amaŋasa/ (雨傘) の/e~a/などや,英語の複数を表わす形態素/s/ /z/ /iz/ (cats,dogs,roses) などが例。また,ウラル語族,アルタイ諸語などにみられる母音調和形態音韻論的事実である。音韻論とはレベルが異なるものであり,形態音韻論的交替があっても,そのおのおのにおける音韻の対立は依然として保たれている。生成音韻論は,従来の形態音韻論と音韻論を合せたものにほぼ相当する。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 言語学の一部門。言語単位を組み立てている音韻の特性と、その言語単位の文法的機能との関連について論ずる。

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世界大百科事典内の形態音韻論の言及

【言語学】より

…なお,後述のごとく,同一単語(あるいは,同一形態素)の一部が,そのあらわれる位置によって形をかえる(音韻交替,音形交替)ことがある。それがどういうものであるかを研究する分野を〈形態音韻論〉と呼ぶ。音韻論
[文法論]
 発話の際の基準的単位としての〈〉は,最終的には単語の列から成り立っているといえる。…

※「形態音韻論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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