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構造言語学 こうぞうげんごがく structural linguistics

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

構造言語学
こうぞうげんごがく
structural linguistics

言語はばらばらな成分の寄せ集めではなく,一定の構造・体系をもつものである,という想定のもとに,その構造と機能を研究しようとする言語学。この意味では,現在の言語学はほとんどすべて,多かれ少なかれこの観点に立っている。

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デジタル大辞泉の解説

こうぞう‐げんごがく〔コウザウ‐〕【構造言語学】

言語を記号の体系としてとらえ、その構造を明らかにしようとする言語学。

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百科事典マイペディアの解説

構造言語学【こうぞうげんごがく】

言語学の一方法。記述言語学共時言語学の同義としても使われるが,ことに言語を体系としてとらえ,個々の言語の構造を解明することを強調する立場をいう。その基礎をつくったのはソシュールとされるが,ブルームフィールドチョムスキーらのアメリカ構造主義,ヤコブソンらのプラハ学派構造主義の業績も知られる。
→関連項目コペンハーゲン言語学派サピアプラハ言語学派

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世界大百科事典 第2版の解説

こうぞうげんごがく【構造言語学 structural linguistics】

構造言語学ないし構造主義言語学ということばは,ふつう1920年代から50年代にかけてヨーロッパとアメリカに生じた革新的な言語学の諸流派を総称するのに用いられるが,具体的にはプラハの音韻論学派(プラハ言語学派),コペンハーゲンの言理学グループ,アメリカの記述言語学の諸集団およびそのどれにも属しない諸学者の多種多様な主張や見解が含まれる。最大公約数的な理論上の特徴をあえてあげるならば,言語を記号学的体系と認め,あらゆる言語に普遍的な最小の記号単位の数や組合せの面での相違が言語体系の構造の差異を作ると考えて,各言語の精密かつ全面的な構造的記述の理論と実際を追求する立場といえよう。

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大辞林 第三版の解説

こうぞうげんごがく【構造言語学】

言語は整然とした構造をなしているという見通しのもとに、その構造を客観的に明らかにすることと、そのための方法の開拓に主眼をおく言語学。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の構造言語学の言及

【英語】より

… 55年ころ,戦後の英語教育の再建を目ざしてアメリカのフリーズCharles Carpeter Fries(1887‐1969)の唱えるオーラル・アプローチoral approach(フリーズ・メソッドFries’ methodとか構造的アプローチstructural approachともよばれる)が紹介された。1940年代に盛んになったアメリカ構造言語学の理論を踏まえた教育法で,言語が構造として備えている音韻,語構成,文構成などの一定の型(パターン)に慣れるための文型練習(パターン・プラクティスpattern practice),ミニマル・ペアminimal pair(1点において異なる二つの言語形式の対比),および口頭発表を特徴としている。母語の使用や訳読に厳しい制限を設けないという点,オーラル・メソッドと異なるとされるが,目標言語をできるだけ多く用いる機会を設けること,音声の重視,基礎構文の反覆や文中の語句の入れ換え練習など,むしろ共通点が多く,オーラル・メソッドが文脈や状況を取り込んでいるのに対し,オーラル・アプローチはいっそう体系化されているものの,機械的に過ぎるという批判も出ている。…

【音素】より

…そこで,音素/t/は〈無声・歯茎・閉鎖〉という弁別的素性から構成されていることになるので,R.ヤコブソンは〈音素は弁別的素性の束〉であると規定するにいたった。これに対し,アメリカの構造言語学の立場では,相補的分布complementary distributionの原則が重視されている。日本語のハ行音で〈フ〉[ɸɯ]には無声両唇摩擦音[ɸ]が,〈ヒ〉[çi]には無声硬口蓋摩擦音[ç]が,〈ハ〉[ha],〈ホ〉[ho],〈ヘ〉[he]には声門摩擦音[h]が現れる。…

【記号】より

…文化記号論semiotic(s) of cultureは既成の諸学問の枠を越えて人間と文化の生態を解明し,人間の生活を成り立たせている経済活動(生産・消費・交換など)とその諸理論の批判を可能にするのである。
[現代文化記号論の発展]
 人間と文化を記号として解明しようとする現代文化記号論の理論モデルは構造言語学である。パースらとともに現代文化記号論の祖の一人とされるスイスのF.deソシュールは儀礼,作法などの諸文化現象を記号として考え,記号論sémiologie(英語ではsemiotics)の展望を開いた。…

【形態論】より

…伝統文法では,形態論morphologyは語の配列や用法を扱う統語論(シンタクス)と音韻論と共に文法の三大部門をなしている。(2)構造言語学では形態素の設定と種類およびその配列と構造を扱う部門とされている。このうち形態素の結合によって生じる音声変化を記述する部門を形態音素論morphophonemicsという。…

【言語学】より

…まず第1に,ある一定の時期(多くの場合は現代)のある一つの言語に関してその構造などを研究するものがある。〈共時言語学〉〈構造言語学〉あるいは〈記述言語学〉などと呼ばれる。あらゆる人間社会は,人間自らが発する音声を用いて意思伝達,意思交換を行っている。…

【構造主義】より

…1960年代以降フランスで生まれた現代思想の一潮流。フランスの人類学者レビ・ストロースは,ソシュールに始まり,イェルムスレウらのコペンハーゲン学派やヤコブソンらのプラハ言語学派において展開された構造言語学や,数学,情報理論などに学びつつ,未開社会の親族組織や神話の研究に〈構造論〉的方法を導入して,構造人類学を唱えた。やがて1962年に公刊した《野生の思考》は,これまで非合理的なものとされていた未開人の〈神話的思考〉が,決して近代西欧の〈科学的思考〉に劣るものではなく,象徴性の強い〈感性的表現による世界の組織化と活用〉にもとづく〈具体の科学〉であり,〈効率を高めるために栽培種化された思考とは異なる野生の思考〉であることを明らかにして,近代西欧の理性中心主義のものの見方に根底的な批判を加えた。…

【ブルームフィールド】より

…シカゴ出身。人類学者F.ボアズとその門弟の言語学者E.サピアとともにアメリカ構造言語学の基礎をすえた。シカゴ大学で博士の学位を得た後,1913‐14年にドイツに留学,比較言語学者レスキーンAugust Leskien(1840‐1916),K.ブルクマンらの下で青年文法学派の史的言語学を修めた。…

【ヤコブソン】より

…67年71歳で両大学を定年退職した後も,内外の諸大学の客員教授や学士院・アカデミーの会員として活躍し,その影響は全世界に及んでいる。 ヤコブソンは1920年代後半からN.S.トルベツコイとともにプラハ言語学派の理論的指導者として構造言語学の最前線を開拓し,とくに音韻論の分野で画期的な業績を示したが,プラハ音韻論学派の基本的諸概念と手法の確立に果たした役割のほかに,通時音韻論への応用展開と,音素の区別・対立の根底にある有限の音響・調覚的な〈弁別特徴(弁別的特徴)distinctive features〉の存在の証明とその一般言語学への適用は,とくに彼自身に帰せられる重要な貢献である。弁別特徴は,たとえば母音性対非母音性のように相対的かつ二項的な対立で諸言語に共通・普遍的なものが多いが,全言語を通じてその数は十数種類にすぎず,個々の音韻体系の異同を弁別特徴の種類とその組合せの違いによって統一的に説明する可能性を示した功績は大きい。…

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