征東行省(読み)セイトウコウショウ

デジタル大辞泉の解説

せいとう‐こうしょう〔‐カウシヤウ〕【征東行省】

中国、代の官署名。1280年、日本侵攻のための軍事機関として朝鮮に設置。日本遠征失敗後は、朝鮮を統治する軍政機関となった。正式の名称は、征東等処行中書省

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世界大百科事典 第2版の解説

せいとうこうしょう【征東行省】

元が朝鮮の高麗に設置した機関。正しくは征東等処行中書省。1287年に設置。名称は同じだが,それ以前に間欠的に存在した,日本侵略遂行のための臨時的軍事機関たる征東行省とはまったく別個のもので,歴代高麗王を長官(丞相)とし,左右司,理問所ほかの付属官司と官吏を備えて,地方統制機関としての性格をもつ常置の機構であった。ただ,長官補佐の官は原則として空位のまま置かれた。元は同行省の設置によって,平時には自己に対する高麗の隷属的地位を明示してその動向を牽制し,しかも,忠烈王時にみられたように,有事の際には随時元人を長官補佐の官として派遣して,それを高麗の内政監督用の機関に転換させることを図ったのである。

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大辞林 第三版の解説

せいとうこうしょう【征東行省】

日本に進攻するため、元が高麗こうらいに設けた軍務所。征東行中書省。

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