後難(読み)コウナン

デジタル大辞泉 「後難」の意味・読み・例文・類語

こう‐なん【後難】

あとに起こる災難後日災い。「後難を恐れて被害届を出さない」
あとになって受けるそしり。後世非難
ここにて一軍ひといくさもせざらんは、―のがれがたくして」〈太平記一九

ご‐なん【後難】

こうなん(後難)

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精選版 日本国語大辞典 「後難」の意味・読み・例文・類語

こう‐なん【後難】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 後のわざわい。後日の難儀将来のわざわい。
    1. [初出の実例]「大事を無左右我心ひとつに計つれば何にも後難ある也」(出典:六波羅殿御家訓(13C中)第二条)
    2. [その他の文献]〔晉書‐杜預伝〕
  3. 後になってうけるそしり。後世の非難。
    1. [初出の実例]「爰にて一軍もせざらんは、後難(コウナン)遁れがたくして」(出典:太平記(14C後)一九)

ご‐なん【後難】

  1. 〘 名詞 〙こうなん(後難)

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普及版 字通 「後難」の読み・字形・画数・意味

【後難】こうなん

後日の災い。後患。〔晋書、杜預伝〕自頃(このごろ)、事、大小と無く異す。人心同じからずと雖も、亦た恩を恃みて、後を慮(おもんぱか)らざるに由る。故に輕(かろがろ)しく相ひ同異するなり。

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