御正忌(読み)ゴショウキ

デジタル大辞泉 「御正忌」の意味・読み・例文・類語

ご‐しょうき〔‐シヤウキ〕【御正忌】

故人を敬って、その祥月命日をいう語。
浄土真宗の開祖親鸞しんらん忌日に行う法会。忌日は陰暦11月28日。法会の日程は、大谷派の陽暦11月21日から28日、本願寺派の陽暦1月9日から16日の二つに大別される。報恩講お七夜。お霜月。 冬》

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関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「御正忌」の意味・読み・例文・類語

ご‐しょうき‥シャウキ【御正忌】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ご」は接頭語 ) 仏語。
  2. 故人を敬って、その祥月(しょうつき)命日をいう語。
  3. 仏寺で、祖師恩徳に報謝するため、毎年その忌日に行なう仏事。特に、浄土真宗の開祖親鸞の忌日に行なう仏事をいう。親鸞の忌日は旧暦一一月二八日で、同月二一日の通夜から二八日まで七日間法会を行なう。本願寺派では、忌日を新暦に換算して、一月九日の通夜から一六日まで行なう。御七夜(おしちや)報恩講。御仏事。御霜月(おしもつき)。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「抑今月廿八日は開山聖人御正忌(ごしゃうき)として毎年不闕に」(出典:蓮如御文章(1461‐98)三)

お‐しょうき‥シャウキ【御正忌】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 ) 祖師、先師の忌日。また、祖師の報恩のためその日を期して行なう法会。報恩講。

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世界大百科事典(旧版)内の御正忌の言及

【報恩講】より

…たとえば新義真言宗では祖師覚鑁(かくばん)の忌日に論議を行い法門を談じる。報恩講の中で古くから最も民衆に親しまれてきたのは真宗で行われているもので,一般には〈お講〉〈お七夜〉〈ご正忌(しようき)〉などとよばれている。これはこの宗門にとって最大の年中行事で,毎年本山では11月21日から宗祖親鸞の忌日にあたる同月28日(本願寺派,高田派では太陽暦により1月9日から同月16日)まで7昼夜にわたって,また各末寺では本山とほぼ同じ時期に数日間法座を開いて宗祖の遺徳を讃嘆する。…

※「御正忌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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