出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
古墳時代後期から飛鳥時代にかけて大陸から入ってきた唐草模様。扇状に広がった唐草の葉が、スイカズラ科の植物であるニンドウに似ているところから忍冬文の名がある。しかしながら、この模様は実は西アジアにおこったパルメットの半切形で、これがササン朝ペルシアを経て北魏(ほくぎ)時代(386~534)の中国に渡来し、先尖(せんせん)が長く延び、内に巻き込む独特の形式を生み出した。日本では静岡県御小家原(みこやはら)古墳出土の金銅杏葉(ぎょうよう)、福岡県沖島出土の金銅杏葉(いずれも6世紀)、法隆寺献納宝物の金銅灌頂幡(かんじょうばん)(7世紀)の縁飾りにみられる忍冬文が有名である。
[村元雄]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…新羅初期の瓦は百済の影響を受けたものであるが,三国統一以後の軒丸瓦は蓮華文を基調としながらも,鳥や動物などを飾った華麗な文様をもつ新羅独特のものである。軒平瓦も同時に発達し,忍冬文,飛天文,双竜文を瓦当面に飾るだけでなく,顎面にも文様を飾る。7世紀末葉から8世紀にかけて日本に少なからず影響を与えている。…
…これは古代エジプトのロータス系の文様が起源だとされ,各地域・時代でさまざまに展開した唐草文様の重要なモティーフになっている。パルメット文はかつて忍冬(にんどう)文と呼ばれたこともあったが,現在では必ずしも忍冬(スイカズラ)の模倣によって生じたのではなく,空想的な植物文様とみる方が有力となっている。エジプトでは扇形が左右対称で動きが少なかったが,それをリズミカルな植物文様としたのはギリシアである。…
※「忍冬文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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