志方(読み)しかた

日本歴史地名大系 「志方」の解説

志方
しかた

中世から史料にみえる地名で、現志方町が遺称。正応二年(一二八九)五月日の僧快円・源有家連署父母遺領等配分状案(祇園社記)では、正一殿分に志方がみえる。建武三年(一三三六)一二月一一日、安保光泰が代々の譲状にまかせ、安堵された所領のなかに西志方郷がみられ(「足利直義下文」安保文書)、暦応三年(一三四〇)正月二四日の安保光泰置文(同文書)には惣領泰規分として「佐土余部内」東志方郷・西志方郷がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「志方」の意味・わかりやすい解説

志方
しかた

兵庫県南部、加古川市の一地区。旧志方町。近世に知られた志方木綿から発展したタオル、靴下生産が盛ん。播磨(はりま)三社八幡(はちまん)の一つに数えられる志方八幡神社、「谷の子安地蔵」として知られる長楽寺などがある。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「志方」の意味・わかりやすい解説

志方
しかた

兵庫県南部,加古川市北部の地区。旧町名。 1979年加古川市に編入江戸時代は播州木綿の産地として知られ,明治以降は靴下,タオルを中心とした家内工業が行われる。地区一帯は播磨中部丘陵県立自然公園に属する。

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