志津川湾(読み)シヅガワワン

デジタル大辞泉 「志津川湾」の意味・読み・例文・類語

しづがわ‐わん〔しづがは‐〕【志津川湾】

宮城県北東部にある湾。リアス式海岸で、漁港養殖場が多い。三陸復興国立公園に属する。平成30年(2018)ラムサール条約に登録された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「志津川湾」の意味・わかりやすい解説

志津川湾
しづがわわん

宮城県北東部南三陸町,太平洋に臨むリアス海岸の湾。南三陸海岸のほぼ中央に位置する。湾形は矩形で,幅 4km。湾口の船形島から湾奥まで 8km。湾内に椿島,竹島,荒島,野島など暖地性植物の茂る島や,作根(つくりね)と呼ばれる岩礁がある。特に椿島の暖地性植物群落は,国の天然記念物に指定されている。湾が真東を向き,津波の害を受けやすい。湾の北西端に志津川港がある。ウニ,ホヤアワビなどの磯物採取と,カキワカメノリなどの養殖業が盛ん。湾内でのタコ漁は漁獲量も多い。三陸復興国立公園に属する。2018年ラムサール条約に登録。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「志津川湾」の意味・わかりやすい解説

志津川湾
しづがわわん

宮城県北東部、南は神割(かみわり)崎、北は歌津(うたつ)崎に抱かれた海湾。典型的なリアス海岸で、小半島や岬によって多くの内湾に分かれ、湾内には小島暗礁も多く、三陸復興国立公園(旧、南三陸金華山国定公園)に指定されている。湾の北西隅に志津川漁港があり、沿岸漁業の基地となっているほか、カキ、ノリ、ワカメなどの養殖が盛んで、タコ、ホヤは三陸を代表する特産物となっている。津波の害をしばしば受け、チリ地震津波(1960)のあとは、湾岸に長さ3000メートルの防潮堤が建設された。

[境田清隆]

 2018年(平成30)、絶滅危惧種を含む藻場が発達していることや、絶滅危惧Ⅱ類のコクガンの越冬地であるなどの特徴により、ラムサール条約登録湿地となった(登録名:志津川湾、登録面積:5793ヘクタール)。

[編集部]

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事典・日本の観光資源 「志津川湾」の解説

志津川湾

(宮城県本吉郡南三陸町)
日本の重要湿地500」指定の観光名所。

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