南三陸町(読み)みなみさんりく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南三陸町」の意味・わかりやすい解説

南三陸〔町〕
みなみさんりく

宮城県北東部,三陸海岸志津川湾に面する町。西部に北上高地丘陵が連なる。2005年志津川町と歌津町が合体。奥州藤原氏ゆかりの地で,藤原秀衡は北部の田束山(たつがねさん。512m)を霊山として七堂伽藍,七十余坊を造営,秀衡の四男高衡は志津川に居城した。江戸時代には仙台藩の直轄地として番所が置かれた。漁業が主産業で,ワカメやカキ,ホタテなどの養殖を中心とした磯漁業や沿岸漁業が盛ん。水産加工業,製材業も立地する。北東部の館崎で 1970年魚竜の化石が発見され,歌津館崎の魚竜化石産地および魚竜化石として国の天然記念物に指定された(→ウタツギョリュウ)。志津川湾にある椿島は全島タブノキの原生林に覆われ,自生北限に近く,林下にはヤブツバキをはじめ多くの暖地性植物が茂り,椿島暖地性植物群落として国の天然記念物に指定。海岸線は景勝地も多く,三陸復興国立公園に属する。JR気仙沼線,国道45号線が通り,国道398号線が分岐。2011年,東北地方太平洋沖地震に伴う津波により大きな被害を受けた。面積 163.40km2。人口 1万2225(2020)。

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日本歴史地名大系 「南三陸町」の解説

南三陸町
みなみさんりくちよう

2005年10月1日:本吉郡志津川町歌津町合併
【志津川町】宮城県:本吉郡
【歌津町】宮城県:本吉郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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