デジタル大辞泉 「応え」の意味・読み・例文・類語 こたえ〔こたへ〕【応え】 1 他からの作用・刺激に対する反応。ききめ。効果。「大衆に呼びかけても応えがない」2 響き。反響。「段々腹に―のない咳せきが出る」〈漱石・野分〉「つれもなき人を恋ふとて山彦の―するまで嘆きつるかな」〈古今・恋一〉3 報い。応報。「われこの国の守かみになりてこの―をせん」〈宇治拾遺・三〉4 あいさつ。ことわり。「一番にわしに―がありさうなもの」〈伎・隅田川続俤〉5 (他の語の下に付いて「…ごたえ」の形で)働きかけに対して返ってくる反応。「手応え」「歯応え」「聞き応え」 ごたえ〔ごたへ〕【応え】 「こた(応)え5」に同じ。「読み応えのある小説」 いらえ〔いらへ〕【▽応え/▽答え】 こたえること。返事。「中からすぐ―があった」〈山本有三・波〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「応え」の意味・読み・例文・類語 いらえいらへ【応・答】 〘 名詞 〙 ( 動詞「いらう(応)」の連用形の名詞化 ) こたえ。返答。[初出の実例]「いとはづかしと思ひていらへもせでゐたるを」(出典:伊勢物語(10C前)六二)「よろづの事を泣く泣く契りのたまはすれど御いらへも聞え給はず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例