息長(読み)おきなが

百科事典マイペディアの解説

息長【おきなが】

滋賀県坂田郡南部の地名。《日本書紀》天武1年(672年)7月7日条によると,壬申(じんしん)の乱の緒戦が〈息長の横河〉で行われており,《万葉集》にも息長を詠み込んだ歌がある(巻13)。当地の古代氏族に息長氏がいる。同氏は《古事記》《日本書紀》にみえる皇室の系譜に深くかかわっていることや,《日本書紀》天武13年(684年)10月1日条の天武八姓において皇族出身の氏族に与えられる〈真人(まひと)〉を得ているところから,大和政権において大きな勢力を有したであろうことが推定され,さらに5世紀末に断絶した仁徳(にんとく)朝にかわって新王朝を樹立した継体(けいたい)天皇の出身氏族とする説もある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

おきなが【息長】

滋賀県琵琶湖東岸、近江町の旧地名。息長川(天野川)が流れる。歌枕。
※書紀(720)天武元年七月(北野本訓)「男依等、近江の軍と、息長(ヲキナカ)の横河(よくかは)に戦ひて破りつ」

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