恵慶(読み)えぎょう

改訂新版 世界大百科事典 「恵慶」の意味・わかりやすい解説

恵慶 (えぎょう)

平安中期の歌僧生没家系とも不詳。〈播磨講師〉と伝えられ,《続詞花集》に権僧正尋禅が下向する恵慶に贈った歌があるが詳細は不詳。大中臣能宣,紀時文,清原元輔,平兼盛,曾禰好忠,安法法師らと交流し,和歌史上先駆的な作品を詠む。〈八重葎(やえむぐら)しげれる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり〉(《拾遺集》)も,すでに中世的な閑寂を主題とする。《拾遺集》以下勅撰集に55首入集。家集《恵慶集》を残す。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「恵慶」の意味・わかりやすい解説

恵慶
えぎょう

平安時代中期の歌人。寛和年間 (985~987) を中心に活躍し,播磨国分寺経典講義をする講師をつとめたこともあったらしい。大中臣能宣 (よしのぶ) ,紀時文,平兼盛らと交渉があり,また,当時河原院 (かわらのいん) に集った歌人たちのグループにおいて,安法 (あんほう) らとともにその中心的存在であった。『拾遺集』以下の勅撰集に 50首あまり入集。家集『恵慶法師集』。

恵慶
えけい

恵慶」のページをご覧ください。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「恵慶」の解説

恵慶 えぎょう

?-? 平安時代中期の歌人,僧。
天徳-寛和(かんな)(957-987)ごろ活躍し,曾禰好忠(そねの-よしただ),安法らと交わりがあった。「拾遺和歌集」以下の勅撰集に57首がのる。中古三十六歌仙のひとり通称は播磨講師。法名は「えけい」ともよむ。家集に「恵慶法師集」。
格言など】八重葎(やへむぐら)茂れる宿の寂しきに人こそ見えね秋は来にけり(「小倉百人一首」)

恵慶 えけい

えぎょう

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