悶絶(読み)モンゼツ

精選版 日本国語大辞典 「悶絶」の意味・読み・例文・類語

もん‐ぜつ【悶絶】

  1. 〘 名詞 〙 もだえ苦しんで気を失うこと。苦しさのあまり気絶すること。
    1. [初出の実例]「一則懐懼失魂、一則含哀悶絶」(出典:三教指帰(797頃)下)
    2. 「あまりのいたさに悶絶して、所在を不知そ」(出典:史記抄(1477)七)
    3. [その他の文献]〔梁書‐王僧弁伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「悶絶」の読み・字形・画数・意味

【悶絶】もんぜつ

苦しんで気を失う。〔梁書、王僧弁伝〕世大いに怒り、劍を按じ聲を(はげ)まして曰く、(けい)、行くを憚るかと。~世因りて之れを斫(き)り、其の左髀に中(あ)つ。血地に至り、辯、悶す。久之(しばら)くして方(はじめ)て(よみがへ)る。

字通「悶」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android