デジタル大辞泉 「悶」の意味・読み・例文・類語 もん【悶】[漢字項目] [音]モン(呉) [訓]もだえる1 もだえ苦しむ。「悶死・悶絶・悶悶/苦悶・煩悶」2 もつれる。「悶着」 もん【×悶】 もだえること。煩悶。「酒をもて―を解げすという年上の友」〈啄木・忘れがたき人々〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「悶」の意味・読み・例文・類語 もん【悶】 〘 名詞 〙 もだえること。煩悶。[初出の実例]「気を喪(うしな)ひ、歎息して悶(モン)を発するが如くならず」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)[その他の文献]〔楚辞‐九章・惜誦〕 もだえ【悶】 〘 名詞 〙 ( 動詞「もだえる(悶)」の連用形の名詞化 ) もだえること。煩悶。〔文明本節用集(室町中)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「悶」の読み・字形・画数・意味 悶12画 [字音] モン[字訓] もだえる・うれえる[説文解字] [その他] [字形] 形声声符は門(もん)。〔説文〕十下に「懣(もだ)ゆるなり」、また懣(まん)字条に「煩はしきなり」、(憤)字条に「懣ゆるなり」とあって、みな声義の近い字である。[訓義]1. もだえる、なやむ。2. うれえる、心むすぼれる、わずらう。3. くらい、みだれる。[古辞書の訓]〔名義抄〕悶 ウレフ・ウラム・ココロタユ・イキタヘ・トトホル・オボツカナシ・マドフ・イキドホル 〔字鏡集〕悶 イキドホル・ミヤビタリ・ココロマドヒ・ウラム・ココロタヘ・オボツカナシ・ウレフ・ト(()ホル・イキタヘ・イタス・トヅ・マドフ[語系]悶mun、懣muanは声義近く、心に憤懣を抱く意。煩biuan、biunも声義近く、みな一系の語である。[熟語]悶鬱▶・悶懐▶・悶苦▶・悶死▶・悶疾▶・悶絶▶・悶嘆▶・悶著▶・悶吐▶・悶閔▶・悶▶・悶懣▶・悶黙▶・悶悶▶・悶容▶・悶癢▶・悶乱▶[下接語]鬱悶・解悶・潰悶・渇悶・苦悶・悶・遣悶・散悶・愁悶・滞悶・破悶・排悶・煩悶・憤悶・無悶・迷悶・憂悶 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報