喪心(読み)ソウシン

デジタル大辞泉 「喪心」の意味・読み・例文・類語

そう‐しん〔サウ‐〕【喪心/喪神】

[名](スル)
魂が抜けたように、ぼんやりすること。放心。「落胆―する」
意識を失うこと。気絶失神。「落雷のショックで―する」
[補説]書名別項。→喪神
[類語]悶絶気絶失神人事不省無意識前後不覚心神喪失昏睡気が遠くなる目を回す気を失う

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「喪心」の意味・読み・例文・類語

そう‐しんサウ‥【喪心・喪神】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 体から魂や気力が抜けてしまったように、ぼんやりとすること。また、頭の働きがにぶくなること。気ぬけ。放心。
    1. [初出の実例]「是歳、筒井定次以淫虐、前田利宗以喪心並収封」(出典日本外史(1827)二一)
    2. 「喪心した人のやうに成って、茫然として居たが」(出典:破戒(1906)〈島崎藤村〉三)
    3. [その他の文献]〔春秋左伝‐昭公二五年〕
  3. 人間の心を失うこと。
    1. [初出の実例]「若し宗教なき人なれば、之を認て喪心の人、獷野の民とし、慎て交際を絶に至る」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
  4. 失神すること。気絶。
    1. [初出の実例]「お谷の、喪心せんばかりの悲嘆を見て」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉秋雨の宵)

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