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感温性 かんおんせい

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世界大百科事典 第2版の解説

かんおんせい【感温性】

作物の出穂や開花(そのもとになる幼穂や花芽の分化・発育)が温度によって影響される性質をいい,一般に高温で促進され,低温で遅延する。感光性とともに作物の早生(わせ),晩生などの早晩性を決める重要な要因とされているが,温度の影響には,単なる温度の上昇による一般的な生育促進に帰される部分もあり,感光性に比べると品種による特異的な反応の違いは概して小さい。また,その本質も必ずしも明らかになっているとはいえない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

感温性
かんおんせい

植物のもつ生理作用のなかで、温度に感応して初めて反応する性質をいう。植物は四季の移行にあわせて休眠、発芽、成長、分化を繰り返す。このことは、木本植物でも草本植物でも、また多年生でも一年生でも同様で、ある生活リズムのなかで栄養成長と生殖成長が営まれる。植物の発育の正常なリズムは、多くは温度、乾湿、日長などによって変化し、これらの要因は相互に密接な関連をもって植物の発育に影響を与える。感温性には種子や冬芽の発芽および栄養成長に関するものと、出穂(しゅっすい)や着花など生殖成長に関するものとがある。種子や球根の感温性は発芽との関連でもっともよく知られる。取播(とりま)き(種子をとってすぐ播くこと)や掘り取り直後に植え付けても発芽しない場合、約0℃で50日前後処理すると発芽するようになる。落葉樹でも冬の寒さがある期間続いた場合に初めて春になって新芽が伸びる。生殖成長との関連では、秋播き性コムギを催芽させ約0℃下に40日前後置いておき(春化処理)春に播くと出穂する現象は有名である。このように正常な発育をするために必要な低温の感受性を低温要求性という。発芽や開花促進に与える低温刺激はジベレリン処理によって代行できる場合もある。[飯塚宗夫]

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