戦争による人的および物的損害を塡補(てんぽ)する保険。近代戦争による財物の破壊は広範囲に及ぶこと,および戦争はその発生の頻度,損害の程度を予測することがきわめて困難であることから,本来的に戦争保険は民営の保険事業になじみにくい。したがって今日いずれの国においても,あらゆる保険種目の普通保険約款では,戦争危険を担保しないこととしている。しかし海上保険では,民営の戦争保険の一つとして,状況に応じて変動する割増保険料を徴収して一定の戦争危険を特別約款によって担保している。このような特殊性をもった戦争保険の引受けをするためには,全世界にまたがる再保険網により危険の分散をはかることが保険経営にとって必要かつ重要である。一方,国民生活の安定という政策目的から,戦争保険が国営で行われることは歴史上数多くみられる。日本でも第2次大戦中,戦争保険臨時措置法,戦争死亡傷害保険法,損害保険国営再保険法等により,国が戦争危険を負担した例がみられる。
執筆者:高木 秀卓
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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