手の舞い足の踏むところを知らず(読み)てのまいあしのふむところをしらず

故事成語を知る辞典 の解説

手の舞い足の踏むところを知らず

非常に喜んでいるようすのたとえ。転じて、非常に動転しているようすのたとえ。

[使用例] ヤットの思いで気に入った名前を発見した時のその作家の喜びようといったら、それこそ歓天喜天、手の舞い足の踏むところを知らなかったという[夢野久作*創作人物の名前について|1936]

[由来] 「詩経大序」の一節から。人間感情をことばにしますが、それで足りなければ大きい声を上げます。それでも足りなければ歌にうたい、それでもまだ足りないときには、「手の舞い、足のむを知らず(手足が自然に動き出して、踊りだす)」。この文章は、詩歌舞踏がどのように生まれてくるかを述べたものとして、知られています。

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