四字熟語を知る辞典「欣喜雀躍」の解説
欣喜雀躍
[活用] ―する。
[使用例] とにかく異性の日本人を見た彼らは果報者である。中隊の通訳でいつも事務所に詰めていなければならぬ私には、そんなチャンスはない。その
[使用例] いま私の目の前で神妙な顔でナイフとフォークをあやつっているこの人、松山善三、二十八歳という男である。だからといって、いくら私が早トチリでも、「これこそ未来のわが夫!」などと欣喜雀躍したわけではない[高峰秀子*わたしの渡世日記|1976]
[解説] 都会でも、たまにスズメを見かけることがあります。両脚をそろえてちょんちょん跳んだり、ぱっと飛び上がったりして、
「欣喜雀躍」の「雀躍」も、スズメのように躍ることを表しています。「欣喜」は喜ぶこと。全体として、喜んでスズメのように小躍りする意味になります。
例文の[俘虜記]は、南方の島で米軍の捕虜になった日本人の話です。収容所での演芸会の時、普段会えない日本人看護婦たちに会えるので、主人公は「あに欣喜雀躍せざるべけんや」と述べます。つまり「うれしくて、小躍りせずにいられようか」という意味です。
[わたしの渡世日記]の例では、好青年に出会って喜ぶことを「欣喜雀躍」と表現しています。後に、筆者はこの青年助監督と結婚することになります。
明治時代、国語辞書『言海』を作った
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