欣喜雀躍(読み)キンキジャクヤク

デジタル大辞泉 「欣喜雀躍」の意味・読み・例文・類語

きんき‐じゃくやく【×欣喜×雀躍】

[名](スル)こおどりして喜ぶこと。「合格の知らせに欣喜雀躍する」
[類語]歓喜狂喜驚喜有頂天随喜得意好い気・絶頂感・優越感意気揚揚鬼の首を取ったよう誇らか揚揚得得鼻高高誇らしい鼻が高い肩身が広いときしたり顔自慢顔自慢たらしい会心昂然こうぜん胸を張る得意満面得意顔勝ち誇る肩を張る肩で風を切るこれ見よがし意気が揚がるうぬぼれるのぼせるひけらかすあごをなでるどや顔所得ところえ手柄顔おご肩肘かたひじ張る天狗になる見得を切る大見得を切る高ぶる誇示見せつける野心満満精力的活発快活精彩元気活動的動的ダイナミックエネルギッシュエナジェティックあぶらが乗る水を得たうおのよう建設的積極的肯定的自主的発展的能動的計画的前向きポジティブ情熱的意欲的熱狂的熱情的白熱的激越狂熱熱烈烈烈熱血熱っぽい血が騒ぐ血気盛んパッショネートホットバイタルバイタリティー生き生き溌剌はつらつ生生せいせいビビッド奮って自発的主体的意図的進取進んで我勝ち我先我も我もしゃにむにアクティブアグレッシブ自ら身を以てダイレクト作為作為的あえてえいやっと我劣らじと強気強引押して努めて曲げて断固断然思い切ってるか反るか思う様思う存分存分思いのまま力一杯精一杯率先果敢惜しみない意気込む本腰腰を入れる入れ込むひたむきもりもり盛ん鬱然澎湃ほうはい勃勃油然ゆうぜん湧然沸沸むくむくみなぎるみなぎらすあふれる燃え上がる沸き上がる沸き立つ込み上げるたぎる発揚燃える燃え立つ鼻息が荒い血気にはや奮い起こす奮い立つ気を吐く勢い込む気張る張り切る腕が鳴る腕にりをかけるハッスル

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精選版 日本国語大辞典 「欣喜雀躍」の意味・読み・例文・類語

きんき‐じゃくやく【欣喜雀躍】

  1. 〘 名詞 〙 こおどりして喜ぶこと。大喜びすること。
    1. [初出の実例]「未だ嘗てかかる論難に遭遇せしことなし余が先生の文を読みて、欣喜雀躍せる、亦た已むを得んや」(出典:馬骨先生に答ふ(1902)〈登張竹風〉)

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四字熟語を知る辞典 「欣喜雀躍」の解説

欣喜雀躍

こおどりして喜ぶこと。大喜びすること。

[活用] ―する。

[使用例] とにかく異性の日本人を見た彼らは果報者である。中隊の通訳でいつも事務所に詰めていなければならぬ私には、そんなチャンスはない。その大和やまとなでしこ向こうから大挙して押し掛けて来るというのであるから、あに欣喜雀躍せざるべけんやである[大岡昇平りょ|1952]

[使用例] いま私の目の前で神妙な顔でナイフフォークをあやつっているこの人、松山善三、二十八歳という男である。だからといって、いくら私が早トチリでも、「これこそ未来のわが夫!」などと欣喜雀躍したわけではない[高峰秀子わたしの渡世日記|1976]

[解説] 都会でも、たまにスズメを見かけることがあります。両脚をそろえてちょんちょん跳んだり、ぱっと飛び上がったりして、おどっているようです。
 「欣喜雀躍」の「雀躍」も、スズメのように躍ることを表しています。「欣喜」は喜ぶこと。全体として、喜んでスズメのように小躍りする意味になります。
 例文の[俘虜記]は、南方の島で米軍の捕虜になった日本人の話です。収容所での演芸会の時、普段会えない日本人看護婦たちに会えるので、主人公は「あに欣喜雀躍せざるべけんや」と述べます。つまり「うれしくて、小躍りせずにいられようか」という意味です。
 [わたしの渡世日記]の例では、好青年に出会って喜ぶことを「欣喜雀躍」と表現しています。後に、筆者はこの青年助監督と結婚することになります。
 明治時代国語辞書『言海』を作ったおおつきふみひこは、ロンドン留学を勧められた時に「かんようやく」したと書いています。これも「欣喜雀躍」と同じ意味です。「かんやく」などとも言います。

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