デジタル大辞泉 「欣喜雀躍」の意味・読み・例文・類語 きんき‐じゃくやく【×欣喜×雀躍】 [名](スル)こおどりして喜ぶこと。「合格の知らせに欣喜雀躍する」[類語]歓喜・狂喜・驚喜・有頂天・随喜・得意・好い気・絶頂感・優越感・意気揚揚・鬼の首を取ったよう・誇らか・揚揚・得得・鼻高高・誇らしい・鼻が高い・肩身が広い・時ときを得え顔・したり顔・自慢顔・自慢たらしい・会心・昂然こうぜん・胸を張る・得意満面・得意顔・勝ち誇る・肩を張る・肩で風を切る・これ見よがし・意気が揚がる・うぬぼれる・のぼせる・ひけらかす・顎あごをなでる・どや顔・所得ところえ顔・手柄顔・驕おごり・肩肘かたひじ張る・天狗になる・見得を切る・大見得を切る・高ぶる・誇示・見せつける 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「欣喜雀躍」の意味・読み・例文・類語 きんき‐じゃくやく【欣喜雀躍】 〘 名詞 〙 こおどりして喜ぶこと。大喜びすること。[初出の実例]「未だ嘗てかかる論難に遭遇せしことなし余が先生の文を読みて、欣喜雀躍せる、亦た已むを得んや」(出典:馬骨先生に答ふ(1902)〈登張竹風〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
四字熟語を知る辞典 「欣喜雀躍」の解説 欣喜雀躍 こおどりして喜ぶこと。大喜びすること。 [活用] ―する。 [使用例] とにかく異性の日本人を見た彼らは果報者である。中隊の通訳でいつも事務所に詰めていなければならぬ私には、そんなチャンスはない。その大和やまと撫なで子しこが向こうから大挙して押し掛けて来るというのであるから、あに欣喜雀躍せざるべけんやである[大岡昇平*俘ふ虜りょ記き|1952] [使用例] いま私の目の前で神妙な顔でナイフとフォークをあやつっているこの人、松山善三、二十八歳という男である。だからといって、いくら私が早トチリでも、「これこそ未来のわが夫!」などと欣喜雀躍したわけではない[高峰秀子*わたしの渡世日記|1976] [解説] 都会でも、たまにスズメを見かけることがあります。両脚をそろえてちょんちょん跳んだり、ぱっと飛び上がったりして、躍おどっているようです。 「欣喜雀躍」の「雀躍」も、スズメのように躍ることを表しています。「欣喜」は喜ぶこと。全体として、喜んでスズメのように小躍りする意味になります。 例文の[俘虜記]は、南方の島で米軍の捕虜になった日本人の話です。収容所での演芸会の時、普段会えない日本人看護婦たちに会えるので、主人公は「あに欣喜雀躍せざるべけんや」と述べます。つまり「うれしくて、小躍りせずにいられようか」という意味です。 [わたしの渡世日記]の例では、好青年に出会って喜ぶことを「欣喜雀躍」と表現しています。後に、筆者はこの青年助監督と結婚することになります。 明治時代、国語辞書『言海』を作った大おお槻つき文ふみ彦ひこは、ロンドン留学を勧められた時に「感かん喜き踊よう躍やく」したと書いています。これも「欣喜雀躍」と同じ意味です。「歓かん喜ぎ踊ゆ躍やく」などとも言います。 出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報