拝趨(読み)はいすう

精選版 日本国語大辞典 「拝趨」の意味・読み・例文・類語

はい‐すう【拝趨】

〘名〙 他を敬って、その所に出向くことをいう。参上。拝走。
本朝無題詩(1162‐64頃)九・秋日禅林寺即事〈藤原茂明〉「拝趨蘭殿秋雲上、観念蓮宮暁月前」
太平記(14C後)一「征夷将軍と仰で、武臣皆拝趨(ハイスウ)の礼を事とす」 〔薩都剌‐渓行中秋翫月詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「拝趨」の意味・読み・例文・類語

はい‐すう【拝×趨】

[名](スル)出向くことをへりくだっていう語。急ぎおうかがいすること。参上。
綺羅をかざりて宮廷に―するなどということの」〈露伴・連環記〉
[類語]参る上がる伺う参ずる参上する・お伺いする・お邪魔する参じる馳せ参じる罷り出るいらっしゃるおいでになる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「拝趨」の読み・字形・画数・意味

【拝趨】はいすう

貴人の前に進み出る。参上。元・都剌〔渓行、中秋月をぶ〕詩 鯉(りそく)鮮大なること江鱸の如し 觴(しやう)を奉じ酒をみて、(すす)みて拜趨す

字通「拝」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android