按手礼(読み)アンシュレイ(その他表記)ordination

翻訳|ordination

精選版 日本国語大辞典 「按手礼」の意味・読み・例文・類語

あんしゅ‐れい【按手礼】

  1. 〘 名詞 〙 キリスト教で、聖職につく者を、司教長老などが按手によって聖別する儀式。聖職按手式
    1. [初出の実例]「小崎弘道氏は此日を以て新島襄氏より按手礼をうけて初めて牧師たり」(出典:東京朝日新聞‐明治三八年(1905)五月八日)

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改訂新版 世界大百科事典 「按手礼」の意味・わかりやすい解説

按手礼 (あんしゅれい)
ordination

キリスト教会信徒教会の重要な職務に就かせるとき,祈りとともにその人の頭に手を置き,霊的な力が与えられるようにした。これを按手と呼ぶ。プロテスタント教会では教師(正教師)の資格を与える儀式を,とくに按手礼と呼んだ。按手を受けた教師だけが牧師になれる。ローマ・カトリック教会叙階に相当している。聖公会では聖職按手式と呼ぶ。英語名は〈聖なる職務holy order〉に就かせることにちなむ。
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百科事典マイペディア 「按手礼」の意味・わかりやすい解説

按手礼【あんしゅれい】

英語ではordination。キリスト教会で,信徒を重要な職務(牧師,司祭など)に就かせる際に行われる聖別の儀礼で,上長により本人の頭に手が置かれる。ローマ・カトリックの〈叙階〉,聖公会の〈聖職按手式〉に同じ。

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