振幅変調

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

振幅変調

アナログ信号でビットデータを送信するための変調方法の1つ。振幅変調では、キャリア波の振幅に強弱をつけ、この違いにそれぞれ0または1を割り当てることで、ビットデータを転送できるようにする。AMラジオ放送では、この振幅変調が利用されている。電話回線を経由する信号の振幅は音の強さにかかわる部分で、雑音の影響を受けやすいため、モデムでは純粋な振幅変調は利用されていない。

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百科事典マイペディアの解説

振幅変調【しんぷくへんちょう】

AM(amplitude modulationの略)とも。信号波の変化に応じて搬送波の振幅を変える変調方式。変調・検波とも容易で,最も古くから用いられ,中・短波ラジオ放送,テレビの映像放送,無線通信,有線搬送通信等に広く利用される。→周波数変調
→関連項目AM検波振幅

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世界大百科事典 第2版の解説

しんぷくへんちょう【振幅変調 amplitude modulation】

AMともいう。搬送波の振幅を情報に従って変化させる変調方式をいう。搬送波が正弦波, s(t)=Acos(ωct+θc)  ……(1) で変調信号v(t)がアナログ信号の場合,基本的な振幅変調を受けた搬送波は, s(t)=A{1+kv(t)}cos(ωct+θc)  ……(2) となる。ここに,kは定数で,kv(t)の絶対値が1を超えない値である。kv(t)の絶対値の最大値を変調度という。式(2)の波形は,図のaのようになる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

振幅変調
しんぷくへんちょう
amplitude modulation

搬送波の振幅を信号波の振幅に応じて変化させる変調法。略して AM。変調には真空管,トランジスタあるいはダイオードなどを用い,これを復調するには,ダイオードなどのような非線形素子を通して行う。振幅変調は,長波から短波にいたる電波を用いた通信や有線での多重搬送通信などで広く使われる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

振幅変調
しんぷくへんちょう
amplitude modulation

無線通信においてもっとも古くから行われてきた変調方式。略してAMという。中波や短波のラジオ放送、およびNTSC方式のテレビ映像信号の伝送などに広く用いられている。搬送波を変調するにあたり、伝送すべき信号電流の振幅変化に応じて搬送波の振幅に変化を与え、その包絡線が信号波形と相似となるようにした変調方式である。
 しかし、搬送波の振幅に変化を与えようとすると、搬送波を中心として信号の周波数だけ高い周波数、および低い周波数の二つの周波数が発生する。これを側波帯といい、信号の周波数が変化するとその側波帯の周波数が変化し、振幅が増減するとその振幅が増減する。振幅変調を行っても搬送波にはなんの変化も生じないので、搬送波には情報の成分は含まれず、情報を伝えるのは側波帯だけなのである。100%変調の場合でも、側波帯の振幅は搬送波の半分しかないから、片方の側波帯の電力は搬送波の4分の1しかない。全送信電力の3分の1だけが側波帯の電力の最大値となるから、能率がよいとはいいがたい。占有周波数帯の幅は、信号波に含まれるもっとも高い周波数の2倍になる。たとえば、中波のラジオ放送では、無線設備規則第6条・別表第2号で、電波の占有する幅を15キロヘルツと決められているので、ラジオで伝送できるもっとも高い周波数は7.5キロヘルツとなる。[石島 巖]

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