(読み)テイ

デジタル大辞泉 「挺」の意味・読み・例文・類語

てい【挺】[漢字項目]

人名用漢字] [音]テイ(漢) チョウチャウ)(慣)
ずば抜けている。「挺然
進み出る。「挺身挺進空挺
[名のり]ただ・なお・もち

ちょう〔チヤウ〕【×挺/×梃/丁】

[接尾]助数詞
銃・やりすきくわ・ろうそく・墨・三味線など、細長い物を数えるのに用いる。
輿こし駕籠かご人力車など、乗り物を数えるのに用いる。
酒・醤油などの樽を数えるのに用いる。

ちょう【挺】[漢字項目]

てい

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精選版 日本国語大辞典 「挺」の意味・読み・例文・類語

ちょうチャウ【挺・梃・丁】

  1. 〘 接尾語 〙 ( 「丁」は書き換え字 )
  2. (すき)・槍(やり)・銃・艪(ろ)・墨・蝋燭(ろうそく)・三味線など、細長い器具の類を数えるのに用いる。
    1. [初出の実例]「大墨一挺」(出典:十巻本和名抄(934頃)五)
  3. 駕籠・人力車など、乗り物を数えるのに用いる。
    1. [初出の実例]「塵取(ちりとり)一ちゃう、すがるやかに出たち」(出典御伽草子・三人法師(室町末)上)
  4. 酒、しょうゆなどの樽(たる)を数えるのに用いる。
    1. [初出の実例]「一挺 酒醤油など 一樽の事をかくいふ」(出典:浪花聞書(1819頃))

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普及版 字通 「挺」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 10画

[字音] テイ
[字訓] ぬく・ぬきんでる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(廷)(てい)。(てい)は人が挺立している形。〔説文〕十二上に「拔くなり」とあり、挺抜・挺出の意。また挺先・挺直の意がある。

[訓義]
1. ぬく、ひきぬく。
2. ぬきんでる、ぬけだす。
3. すぐれる、そびえる。
4. さき、さきに出る、つき出す。
5. まっすぐ、まっすぐにもつ。
6. 直線的にはしる、うごかす、ひきあげる。
7. と通じ、かずとりの竹。

[古辞書の訓]
名義抄〕挺 ヌク・ヒク・スクフ・ウゴカス・イヅ・タスク・キリハシ・ユルス・ナダム/挺 トキユルブ・ホシママ 〔立〕挺 イタル・ヌク・サシツ・ウゴク・ヨロコブ・キリハシ・ヌキイダス・ユク・タスク・ヌケテタリ 〔字鏡集〕挺 ヌキツ・ホシママ・ユルス・キリハシ・ヌク・ヨロコブ・ウゴカス・スクフ・ヒロフ・ナダム・タスク・サシツ・イタス・ヒク・エダ・ユルブ・イヅ・ヌキンズ

[語系]
挺・梃dyengは同声。梃は杖。杖・仗diangは声近く、仗は杖の動詞、仗持することをいう。みな一系の語。

[熟語]
挺逸挺解挺確挺冠挺緩・挺胸挺傑挺剣挺秀・挺出挺舒・挺身・挺心・挺進・挺刃・挺生挺節・挺戦・挺然挺争・挺帯・挺直挺挺挺敵・挺挺特・挺抜挺茂・挺立
[下接語]
英挺・奇挺・勁挺・剣挺・秀挺・峻挺・清挺・折挺・超挺・天挺・特挺・標挺・奮挺・茂挺

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