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接触還元 せっしょくかんげんcatalytic reduction

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

接触還元
せっしょくかんげん
catalytic reduction

水素添加の一法。触媒を用いて,不飽和化合物水素によって還元する方法。方法は次のように分けられる。気相法は不飽和化合物の蒸気と水素とを触媒上で高温下反応させる。液相法は不飽和化合物を適当な溶媒に溶かし,触媒を加え水素ガスと振盪,攪拌する。常圧法は水素を常圧で加える方法で,装置が簡単なので実験で用いられる。高圧法は水素を高圧で用いるので,オートクレーブのような特殊な装置が必要である。触媒としては白金黒,酸化白金,パラジウム,コバルト,ラネーニッケルなどが使われる。接触還元は石油化学工業や油脂工業などでよく利用される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

接触還元
せっしょくかんげん
catalytic reduction

触媒を用いて水素などの還元剤により無機化合物や有機化合物を還元すること。不飽和有機化合物に水素を結合させて飽和化合物にするような場合、水素化ともよぶ。たとえばエチレンCH2=CH2のような二重結合をもったアルケンはエタンCH3CH3のようなアルカンに、アセチレンHC≡CHなどの三重結合をもったこれと同族の炭化水素(アルキン)はアルケンまたはアルカンに還元される。またベンゼン環はシクロヘキサン環に、アルデヒドやケトンはアルコールに還元される。
 反応させる方式として気相法と液相法、また用いる水素の圧力により常圧法と高圧法、さらに、用いる装置により流通法とバッチ法が区別される。用いる触媒としては、白金、パラジウム、ニッケル、コバルト、銅などの多くの金属があり、それぞれ特有の接触還元を行う。多くの場合、表面積を大きくするため、たとえば白金の場合、白金黒とかコロイド状白金として、あるいはいろいろな担体(支持物)の上に担持させた担体付き(アルミナ、炭素担持など)白金として用いる。これらの触媒は反応物中の微量不純物によって活性を失うことがあるから、あらかじめこれを除いておく必要がある。[戸田源治郎]

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