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文相撲 フズモウ

デジタル大辞泉の解説

ふずもう〔ふずまふ〕【文相撲】

《「ふみずもう」とも》狂言。新しく雇った男の得意芸が相撲と聞いた大名が、自ら相手をして負けてしまう。大名は相撲の書を読んで再戦するが、また負けてしまい、腹いせに太郎冠者(かじゃ)を打ち転がす。

ふみずもう〔ふみずまふ〕【文相撲】

ふずもう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

ふずもう【文相撲】

狂言の曲名。大名狂言。大蔵,和泉両流にある。大名は新しく家来を召し抱えようと思い,太郎冠者に適当な者を探してくるよう言いつける。冠者が街道へ出て人を待つと,運よく奉公の望みをもつ者が来合わせる。早速大名に見参させると数多くの技能を身につけた男で,とりわけ相撲が得意だという。喜んだ大名が相手をし,最初の一番に負けてしまう。大名は,奥から相撲の秘伝書を持ち出して読んだうえ,張り相撲という強引な手で勝つ。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ふずもう【文相撲】

狂言の一。新参者と相撲をとって負けた大名が、相撲の書物を読んで再びいどむがまた負けてしまい、行司役の太郎冠者を投げとばして気を晴らす。ふみずもう。

ふみずもう【文相撲】

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

文相撲
ふずもう

狂言の曲名。大名狂言。「ふみずもう」ともいう。家来は太郎冠者(かじゃ)ただ1人という大名(シテ)が、新参者を召し抱えたいといいだし、太郎冠者に人材を探しに行かせる。太郎冠者が連れ帰ってきた男は、相撲が得意だという。喜んだ大名はさっそく相撲を挑むが、たちまち負けてしまう。悔しがった大名は、相撲の書を持ち出してにわか勉強。再戦は手引書どおりまんまと勝つが、三度目に手の内を知った男にたたきのめされてしまう。悄然(しょうぜん)と起き上がった大名、相撲の書を引きちぎり、のんびり見物を決め込んでいた太郎冠者を腹いせに倒して幕に入る。大名の大らかで無邪気な性格がよく描かれた作品。小道具の「相撲の書」が、大名の教養や知識の象徴と思えるほど、みごとな効果を発揮する。[油谷光雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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