斑猫(読み)ハンミョウ

デジタル大辞泉 「斑猫」の意味・読み・例文・類語

はん‐みょう〔‐メウ〕【斑猫/斑×蝥】

ハンミョウ科の昆虫体長2センチくらい。体は光沢があり、緑・紫・赤・青などの斑紋をもつ。日当たりのよい砂地や山間小道に多く、人が歩くと先へと飛んでは止まることで知られる。みちおしえ。みちしるべ。 夏》妻子にも後れ―にしたがへり/波郷
甲虫目ハンミョウ科の昆虫の総称。大あごは鋭く、複眼は突出し、足は細長い。幼虫土中に穴を掘り、通りかかる昆虫を捕食。ニワハンミョウ・カワラハンミョウなど。毒をもつマメハンミョウは別のツチハンミョウ科に属す。

ぶち‐ねこ【×斑猫】

地色と異なる色があちこちに入っている猫。まだら模様の猫。

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精選版 日本国語大辞典 「斑猫」の意味・読み・例文・類語

はん‐みょう‥メウ【斑猫・斑蝥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ハンミョウ科の甲虫。体長約二センチメートル。濃紫色の地に金緑色などを帯びて美しく、背面に白点紋がある。地方によって多少色彩が異なる。幼虫・成虫とも他の小昆虫を捕食する。幼虫は一般に堅い地表に穴を掘ってすむ。「なみはんみょう」とも呼ばれるが、成虫が五月ごろ現われ、山道などで人の進む先へ先へと飛ぶので「みちおしえ」「みちしるべ」とも俗称される。本州以南、中国、朝鮮に分布。類似種が多い。毒虫として知られるハンミョウはツチハンミョウやマメハンミョウのことで本種とは科が異なる。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「跡先に斑猫暑き山路かな〈居士〉」(出典:俳諧・北国曲(1722)五)
  3. まめはんみょう(豆斑猫)」の通称。
    1. [初出の実例]「上らうははんめうよりもおそろしく、ひさうせきよりも大どくなりと」(出典:評判記・もえくゐ(1677))

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動植物名よみかた辞典 普及版 「斑猫」の解説

斑猫 (ハンミョウ)

学名Cicindela japonica
動物。ハンミョウ科の昆虫

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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