文芸用語。1930年(昭和5)ごろから32年ごろにかけて、フロイトの精神分析学やジョイス、プルーストらの20世紀文学の方法の影響を受けたわが国の文学者たちの間で「無意識」に対する関心が高まったとき、それを文学の題材、対象、文体などに積極的に取り入れて新しい文学を生み出そうとしておこった一傾向。理論としては伊藤整『新心理主義文学』(1932)、作品としては伊藤整『感情細胞の断面』(1930)、横光利一『機械』(1930)、川端康成(やすなり)『水晶幻想』(1931)などがあげられる。現代文学史上は、プロレタリア文学に対抗し、新感覚派を批判的に継承したモダニズム正統派の地位を与えられているが、概念規定、評価ともにまだあいまいである。
[曾根博義]
各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...
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