新田八幡神社(読み)につたはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「新田八幡神社」の解説

新田八幡神社
につたはちまんじんじや

[現在地名]由岐町伊座利

向山むこうやま鎮座。旧村社。主祭神は品陀別命・息長足姫命・武内宿禰命。創建年代は未詳ながら、寛保改神社帳に新田八幡宮とあり、別当伊座利いざり浦の極楽寺であった。郡村誌に八幡神社とあり、祭日は九月一五日という。現在の例祭では一〇月一四日の宵祭に神輿が浜の御旅所まで移され、夜通しで太鼓が打鳴らされる。翌一五日には陸揚げされた漁船の周囲を回って、海上安全と豊漁を祈願する。


新田八幡神社
につたはちまんじんじや

[現在地名]小田町中田渡

中田渡なかたどの街村に鎮座する。古くから縁結び・悪病除けの神として信仰されてきた。祭神の新田武蔵守義宗は南朝の再興を企図しながら、ついに目的を達しないまま疫病のためこの地で没し、その時「この病にて苦しむ者、われを頼まば加護を与えん」と誓ったと伝えられている。旧暦二月初卯の日に参詣すれば必ず願い事は成就するというので近郷近在の老若男女が集まって参籠する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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