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施療院 せりょういんhospital

翻訳|hospital

世界大百科事典 第2版の解説

せりょういん【施療院 hospital】

無料で貧民の病気を治療するために設立された一種の慈恵病院をいう。この言葉の語源はラテン語のホスピティウムhospitiumから来ており,原義は〈客人hospesを迎える場所〉である。古代の聖職者は医師とまじない師の性格を兼ねており,ギリシアの神殿ではアスクレピオス(医術の神),ヒュギエイアHygieia(健康をつかさどる女神)がまつられ,医者の養成所として,また病人の療養所として使われた。このような建築物の遺跡はギリシア,エジプト,バビロニア,インドなどに見られる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内の施療院の言及

【ホスピス】より

…悪性の疾患にかかり,治癒の可能性がなく,進行した状態あるいは末期の状態にある患者とその家族が,死までの残された時間に意味を見つけ,その時間を十分に生きることを可能にするための,思いやりのある広範囲なケアをホスピス・ケアhospice careという。こうしたケアは,在宅でも入院でも行えるが,このための特別の施設をホスピスという。もともとはこの語は,巡礼者の宿泊所を意味した。 ホスピス・ケアを普及する運動をホスピス運動というが,ホスピス運動は当初ヨーロッパにおいて展開された。…

【医学】より

…もちろん原則としては医療より慈善が優位とされ,社会的弱者,とくに癩患者,孤児,孤独な老人などを収容する施設が,各地に設けられることになる。これらの施設は,〈お客host〉として扱うという意味で,ホスピタルhospitalとよばれることが多かった。もっともこの言葉は,宿泊所の意味をももたされ,教会付属の無料の巡礼宿をさすこともある。…

【病院】より

…日本では,医療法により病院とは,〈医師又は歯科医師が,公衆又は特定多数人のため医業又は歯科医業をなす場所であって,患者20人以上の収容施設を有するもの〉で,〈傷病者が,科学的で且つ適正な診療を受けることができる便宜を与えることを主たる目的として組織され,且つ,運営される〉施設とされている。一方,世界保健機関(WHO)の医療組織専門委員会は,病院の定義として,〈医療組織と社会組織の統合されたものであり,その機能は全住民に治療および予防の完全なヘルス・ケアを提供するもので,その外来患者サービスは,その家族のことや家庭環境にまで及ぶもので,さらに各種医療従事者や生物学的・社会学的研究者の養成訓練センターでもある〉と述べられている。…

【宿屋】より

…また同郷者でつくられる会館も,都市に往来する地方人の宿所として重要な機能を果たした。【秋山 元秀】
[西洋]
 宿屋をさす言葉には,英語ではホステルhostel,ホスピタルhospital,インinnなどが中世においては一般的で,このうちインは1400年ころから1800年ころまで盛んに用いられた。ホテルhotelという英語はフランス語からの借用語で,普及するのは18世紀以降である。…

※「施療院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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