日の御埼(読み)ひのみさき

精選版 日本国語大辞典 「日の御埼」の意味・読み・例文・類語

ひ‐の‐みさき【日ノ御埼・日ノ岬】

  1. 和歌山県中西部、美浜町紀伊水道に突出した岬。先端高地日ノ山といい、上代、のろしを置いた所。日ノ御埼灯台がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「日の御埼」の意味・わかりやすい解説

日ノ御埼
ひのみさき

和歌山県中部、日高郡美浜(みはま)町にある岬。紀伊半島北西部のリアス海岸南端にあたり、白馬(しらま)山脈が紀伊水道に突出した岬で、四国の蒲生田(かもだ)岬と相対する。岬端(こうたん)に日ノ山(202メートル)がある。北に比井(ひい)浦があり比井御崎(ひいのみさき)ともいう。『万葉集』に風早浜(かざはやのはま)とある海の難所で、和田浦には御埼の守護神という御埼明神社がある。岬端には紀伊藩政期に船見番所が置かれ、いまは自然点滅の日ノ御埼灯台がある。展望広大で煙樹(えんじゅ)海岸県立自然公園に含まれ、近くにはアメリカ村がある。

[小池洋一]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日の御埼」の意味・わかりやすい解説

日ノ御埼
ひノみさき

日ノ岬とも書く。和歌山県西端,紀伊水道に突出する岬。日高町と美浜町の境に位置し,四国の蒲生田岬と相対する。岬の端に日ノ山 (202m) があり,平安時代狼火 (のろし) 台がおかれたのが名称由来。『万葉集』に「風早の浜」とうたわれた海の難所で,江戸時代から船見番所がおかれていた。灯台,日ノ岬パーク,大賀池などがあり,県下でも代表的な観光地の1つ。煙樹海岸県立自然公園に属する。

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