日延(読み)ひのべ

精選版 日本国語大辞典 「日延」の意味・読み・例文・類語

ひ‐のべ【日延】

  1. 〘 名詞 〙 予定した日を先の日へかえること。期日を繰り延べたり、期間を延長したりすること。延期
    1. [初出の実例]「明日迄と仰出させたを、何と日延(ヒノベ)が成ませう」(出典:歌舞伎・毛抜(1742))

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「日延」の解説

日延(1) にちえん

?-? 平安時代中期の僧。
天台宗肥前の人。比叡山(ひえいざん)延暦(えんりゃく)寺の仁観(にんかん)の弟子。天暦(てんりゃく)7年(953)天台山に経典をとどけるために中国にわたる。天徳元年経典,符天暦,呉越国王銭弘俶(せん-こうしゅく)のつくった八万四千金銅宝篋印塔(ほうきょういんとう)のひとつをもって帰国。康保(こうほう)のころ太宰府(だざいふ)に大浦寺を建立した。

日延(2) にちえん

1430-1461 室町時代の僧。
永享2年生まれ。日蓮宗武蔵(むさし)の人。甲斐(かい)(山梨県)身延山(みのぶさん)久遠(くおん)寺でまなび,長禄(ちょうろく)3年同寺10世となる。寛正(かんしょう)2年4月26日死去。32歳。号は成就院,観行院。著作に「天台玄旨口決」「一心三観口決」。

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