日本プロサッカーリーグ(読み)ニホンプロサッカーリーグ

デジタル大辞泉 「日本プロサッカーリーグ」の意味・読み・例文・類語

にほん‐プロサッカーリーグ【日本プロサッカーリーグ】

Jリーグ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日本プロサッカーリーグ」の意味・わかりやすい解説

日本プロサッカーリーグ
にほんぷろさっかーりーぐ

日本サッカー界の頂点に位置するプロサッカーリーグ。通称、Jリーグ。社団法人日本プロサッカーリーグの所在地は東京都文京区本郷3-10-15、日本サッカー協会ビル(JFAハウス)。低迷して久しい日本サッカーを復興させるために1988年(昭和63)3月、日本サッカー協会(Japan Football Association:JFA)が内部に第一次活性化委員会を設置した。これを機に、日本サッカーリーグの現状分析、他国のプロサッカーリーグの調査が行われ、1989年(平成1)6月に第一次活性化委員会はプロリーグ検討委員会へと発展した。さらに検討を重ね、1991年11月1日に設立された。学校教育や企業の福利厚生・宣伝活動を中心に行われてきた日本のスポーツ環境を改革し、充実したスポーツ施設と選手の育成強化システムを構築しながら日本サッカーのレベルアップを図るとともに、だれもが気軽に楽しむことのできるスポーツ環境を整備することを目的としている。「Jリーグ百年構想」をスローガンにスポーツ文化の定着を目ざす。

 「Jリーグ百年構想」実現のため、「地域に根ざしたスポーツクラブ」の設立・拡大を目ざしており、単なる興行権を意味する「フランチャイズ」とは異なる「ホームタウン」という新しい概念を導入した。これはクラブが地域住民とともにスポーツ文化をはぐくむ町という概念で、Jリーグに参加するクラブに対し、ホームタウンを確保することを義務づけている。そのほかにも、参加クラブには、クラブの法人化、選手、指導者のライセンス保有、下部組織の保有、スタジアムの確保等の厳しい条件が課せられている。また、クラブを、その町のコミュニティ・センターとして発展させるためには、市民行政、企業が一体となった支援体制が必要不可欠との考えから、チームの呼称を「地域名+愛称」とし、企業名を撤廃している。この条件をクリアしてJリーグに参加しているクラブは58クラブ(2019年10月時点)ある。試合や地域でのスポーツ活動を通して、各地にスポーツ文化の芽を確実に植えつけている。

 Jリーグが初めて主催した大会は、10クラブが参加して1992年9月から行われたナビスコカップである。翌1993年5月15日には、同じく10クラブの参加により、日本初のプロサッカーリーグが開幕した。以後、参加チームは順次拡大。1999年からは2部制を導入した。2019年(令和1)10月時点では、ディビジョン1(J1)18クラブ、ディビジョン2(J2)22クラブ、ディビジョン3(J3)18クラブが参加して行うリーグ戦と、リーグカップ戦(JリーグYBCルヴァンカップ)がJリーグの主催する主要大会となっている。

 18クラブが参加して行われるJ1は各ステージ1回戦総当りによる2ステージ制で行われてきたが、2005年(平成17)から1シーズン制へと変更され、ホームアンドアウェー方式の2回戦総当りのリーグ戦で年間チャンピオンを決定する。順位の決定は勝点制による。勝利チームに3、引き分けた場合には両チームに1の勝点が与えられ、総勝点で年間順位を競う。J2は参加22クラブによる2回戦総当りのリーグ戦で、J1と同様の勝点制により年間順位を決定する。また、入替制度(入替枠3)は、J1の17位、18位のクラブがJ2の上位2クラブと自動的に入れ替わり、残りの1枠は、J1の16位とJ2の3位~6位の5クラブが参加するJ1参入プレーオフに優勝したクラブがJ1に残留または昇格する。

[中倉一志]

『大住良之著『Jリーグ群像夢の礎』(1995・アストロ教育システムあすとろ出版部)』『平塚晶人著『空っぽのスタジアムからの挑戦 日本サッカーをメジャーにした男たち』(2002・小学館)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「日本プロサッカーリーグ」の意味・わかりやすい解説

日本プロサッカーリーグ【にほんプロサッカーリーグ】

Jリーグ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の日本プロサッカーリーグの言及

【Jリーグ】より

…(社)日本プロサッカーリーグ(Japan Professional Football League)の略称。〈ジェイリーグ〉とも。…

※「日本プロサッカーリーグ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android