日本信託銀行(読み)にほんしんたくぎんこう

百科事典マイペディア 「日本信託銀行」の意味・わかりやすい解説

日本信託銀行[株]【にほんしんたくぎんこう】

東京三菱銀行系の信託銀行。1927年信託業法に基づき川崎信託として設立。1947年に日本信託,翌1948年に現社名に改称。川崎家をオーナーとする旧第百銀行の関係会社だったが,1943年に同行三菱銀行(現東京三菱銀行)に吸収され,その傘下へ。バブル期の拡大路線が裏目に出て経営不振に陥り,1994年三菱銀行の完全な子会社となった。2001年4月,東京三菱銀行,三菱信託銀行とともに金融持株会社を設立,〈三菱東京フィナンシャル・グループ〉の完全子会社となり,同年10月三菱信託銀行,東京信託銀行と合併,三菱信託銀行となった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日本信託銀行」の意味・わかりやすい解説

日本信託銀行
にほんしんたくぎんこう

信託銀行。 1927年京都で川崎信託として設立。 37年本店を東京へ移転,47年日本信託と改称。 48年日本信託銀行に社名変更,同時に普通銀行業務を開始。戦後復興の波に乗って着実に発展し,56年銀行主業に踏切り業務を拡大したが,65年頃から自由化の影響により金融機関の体質強化が要求されるようになって信託業務に積極化をはかり,74年に信託主業に移行した。しかし不動産関連の業務を拡大したことが裏目となって経営難に陥り,94年 10月三菱銀行が第三者割当増資を引受ける形で 50%をこえる株式を取得。 2001年三菱信託銀行に合併。

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